オムワンバ骨折「痛い、痛い」…山梨学院大が棄権

[ 2014年1月3日 05:30 ]

2区の途中で棄権した山梨学大のオムワンバは救護員に背負われ車から降りる

第90回箱根駅伝

(1月2日 東京・大手町~箱根・芦ノ湖、往路5区間108キロ)
 快調に飛ばしていた山梨学院大のエースを“骨折”という悪夢が襲った。想定通りのラップを刻んでいた9キロすぎ、ケニア人留学生のオムワンバ(2年)は突然右足を引きずり始め、道路脇にへたり込んでしまった。一度は立ち上がって懸命に走り出そうとしたが、9・7キロ地点でそのまま棄権。運営委員から無情の赤旗が振られた。

 「痛い、痛い」と悲痛な声を上げたオムワンバは救急車で病院に運ばれ「右腓骨(ひこつ)疲労骨折」と診断された。上田誠仁監督も「驚いたのとガッカリしたのと悔しいのと。流れに乗ればいいレースができると思っていた」と予期せぬアクシデントを残念がった。「直前の練習でも体がよく動いていたし、けさも問題はなかった」と調整では全く予兆は感じられなかった。残る仲間のレースがどうなるか心配していたオムワンバには「参考記録で走れるから大丈夫だ」と説明したという。

 昨年は11位でシード権を逃し、予選会を勝ち抜いて舞い戻った箱根の舞台。5区に全日本大学駅伝2区区間賞の井上(3年)を配し、自信を持って臨んだ中でまさかの幕切れとなった。

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2014年1月3日のニュース