桐生 準決勝進出へ0.01秒届かず、リレーで雪辱懸ける

[ 2013年8月12日 06:00 ]

世界陸上

(8月10日 モスクワ)
 桐生は山県の分までリレーで無念を晴らす。100メートル予選は10秒31で、山県とともに敗退。好スタートから中盤までは9秒78の自己ベストを持つカーター(ジャマイカ)と競り合ったが、終盤に失速し、ゴール寸前でカナダ選手にかわされた。

 「前半の加速はうまくいったけど、最後の2~3メートル、最後の1、2歩で抜かれてしまった」。予選突破となる3位まで、わずか0秒01で「準決勝と予選落ちは全然違う」と唇をかんだ。雪辱の舞台はメダルを狙う400メートルリレー。本来は1走を務め、2走で待つ山県にバトンを渡すはずだった。日本短距離界の未来を担う2人は、味の素トレセン(東京都北区)で行われた6、7月のリレー合宿や、今大会の宿舎も同部屋でコミュニケーションを取ってきた。描いてきた青写真は狂ったが、先輩の悔しさもリレーで爆発させる。

 【男子】▽100メートル予選「2組」 カーター(ジャマイカ)10秒11(2)マルティナ(オランダ)10秒17(3)スメリー(カナダ)10秒30(4)桐生祥秀(洛南高)10秒31 「7組」(1)ボルト(ジャマイカ)10秒07(2)ジョボワナ(南アフリカ)10秒17(3)ギテンス(バーレーン)10秒19(4)山県亮太(慶大)10秒21

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2013年8月12日のニュース