一ノ瀬 7バーディー快スコアも1打届かず、2勝目お預け

[ 2013年8月12日 06:00 ]

16番、バーディーを奪った一ノ瀬はキャディーとグータッチ

女子ゴルフツアーmeijiカップ最終日

(8月11日 北海道北広島市 札幌国際カントリークラブ島松コース=6498ヤード、パー72)
 首位と3打差の5位で出た一ノ瀬優希(24=加賀電子)がボギーなしの7バーディー、65で回り、通算11アンダーの2位に食い込んだ。今季2勝目には1打届かなかったが、賞金ランクは13位から8位に浮上した。67で回り通算12アンダーとしたナ・ダエ(25=韓国)が初日から首位を守る完全Vで、来日5年目で初勝利を挙げた。

 一ノ瀬は最後のショットを悔いていた。18番パー5。残り106ヤードの第3打は、やや距離が短かった。5メートルのバーディーパットを外し、通算11アンダーの首位タイでフィニッシュ。その後、並んでいたナ・ダエにかわされ、3打差逆転の夢は幻に終わった。

 「悔しいですね。18番の3打目は緊張して、思ったところに打てなかった。もうちょっと気持ちを強く持てていれば」

 猛追は1打届かなかったが、今季初勝利を挙げている生きの良さは見せた。前半で3つ伸ばして後半へ。10番で3メートル、12番で1メートル、16番で3メートルとショットでチャンスを量産し、それを沈めた。

 切れ味鋭いショットの秘密は、前日のラウンド後にあった。アドレスで体とボールが離れすぎ、インパクトで力が伝わっていないことに気付いた。「練習でつかめたので、最終日は楽しみだった」という。わずか数センチ、ボールに近づいたことが、ボギーなしの7バーディーにつながった。

 今季は比嘉、堀がツアー初勝利を挙げた後に2勝目もつかんでいる。「人とは比べない」と言いながらも、今回、惜しくも2勝目を逃したことで勝ち気な性格に火が付いた。「次は絶対にものにしたい」と闘志を表に出した。今季一度も予選落ちをしていない総合力の高さなら、この先もチャンスは巡ってくるはずだ。

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2013年8月12日のニュース