柔道女子63キロ級 津金が連覇 全国高校総体第15日

[ 2013年8月12日 06:00 ]

 全国高校総体(インターハイ)第15日は11日、福岡市民体育館ほかで行われ、柔道女子63キロ級は昨年のグランドスラム東京大会覇者の津金恵(長野・松商学園)が2連覇を果たした。70キロ級は福嶋千夏(福岡・南筑)、78キロ級は堀歩未(福岡・敬愛)、78キロ超級は月波光貴穂(愛媛・新田)がそれぞれ初優勝。バドミントンの女子シングルスは日本代表入りした1年生の山口茜(福井・勝山)が、決勝で桜本絢子(福岡・九州国際大付)に勝って優勝。男子はシングルスを常山幹太(大阪・東大阪大柏原)が制し、ダブルスは保木卓朗、小林優吾組(福島・富岡)が団体に続いて頂点に立った。

 <柔道女子63キロ級>シニアの国際大会で優勝の実績にたがわぬ力を発揮した津金は「うれしい。感じないようにしたがプレッシャーはあった。柔道に出なくてよかった」と満面の笑みだった。春の全国高校選手権決勝で敗れた相手と3回戦で当たるなど、厳しい戦いだったが「何も考えず体に任せた」と無心で勝ち上がった。決勝は相手の技を次々と返し、最後も大外返しで一本勝ち。「自分の柔道をやるだけ」との決意を体現、きらりと光る存在感だった。

 <柔道女子78キロ超級>月波は3月の全国高校選手権の無差別級で準優勝に終わった悔しさを晴らし、第一声で「やっとです」と語った。準優勝した団体戦の主将。個人戦の決勝の後、すぐに仲間に囲まれ「(勝因は)団結が一番。個人だけどみんなの優勝」と感謝した。一方で1年生で前回大会を制し、今大会も優勝候補だった朝比奈(東京・渋谷教育渋谷)は準決勝で敗退。7月の金鷲旗大会前に肩を痛め、調整不足だったという。1メートル75、130キロの2年生は「体の動きが悪かった。相手はうまかったが、9割は自分のせい」と涙した。

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2013年8月12日のニュース