辛坊治郎氏「みんな貧しくなる」 物価↑名目賃金↑実質賃金↓税率↑の最悪コンボで政府の怠慢指摘

[ 2024年3月28日 19:55 ]

辛坊治郎氏
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 キャスター辛坊治郎氏(67)が28日、パーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、厚労省が発表した2023年のフルタイム労働者の平均月給が過去最高になったとのニュースに触れ、日本の税制に疑問を口にした。

 厚労省の賃金構造基本統計調査によると、昨年のフルタイム労働者の平均月給は31万8300円で、過去最高を記録。上昇幅は前年比2・1%増で、2・6%を記録した1994年以来、29年ぶりの高さとなった。

 このニュースを受け、辛坊氏は「ちょっと問題だなと思うのが、名目賃金が上がっていて、実質賃金が下がっている。生活、楽になってないよねという状況」とし、物価上昇にまったく対応せず、国民生活を圧迫している年収の壁や所得税率に言及した。

 「この手の水準というやつは、物価賃金の上昇に合わせて改定していかないといけないんですけど、そういう改定に慣れていないし、岸田政権、最近なんか税収むっちゃ増えちゃってうれしいみたいな…。いやいや、税収増えるだろ?消費税だって、物価×10%なんだから。物価が上がったら消費税は増えるわ」

 その上で、天井知らずの物価上昇が続き、所得税率が上がってしまう最悪のシナリオを口にした。「税制のパーセンテージの線引きが変わらないから、あれ?名目賃金が伸びてて、実質賃金が下がってて、生活水準が楽になってないのに、あれ?税率が10%じゃなくて20%になっちゃってるよ!って…。これ何とかしないと、今みたいな時代は、みんな貧しくなるよ?賃金が上がっているけど、名目賃金が上がってるだけで、税率まで上がっちゃう?みたいな。これ、ひどくないですか?」と嘆いた。

 その調整の役割を担うのは当然、政府だという。「そういう線引きの水準は、貨幣価値が落ちている分、水準は改訂していきますというのが当たり前なんですけど、全然そういう気配がないんだよね」。また年収の壁にも触れ、「130万円の壁も、制度を変えるとか何とか…。制度を変える前に、少なくとも貨幣価値の変動分くらいは、その数字くらいまずいじれよ。そんなの簡単じゃん?」と、政府の怠慢を指摘した。

 フルタイム労働者の過去最高月給にも、「過去最高でしたと喜んでる場合じゃねえんだよ!って」と喝を入れていた。

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