坂本龍一さん一周忌 最後に手がけた舞台が東京で開幕 「坂本さんの魂に触れて」

[ 2024年3月28日 07:00 ]

音楽家の坂本龍一さんが最後に手がけた舞台「TIME」に出演する田中泯
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 音楽家の坂本龍一さん(享年71歳)の一周忌にあたる28日、坂本さんが最後に手がけた日本初演の舞台「TIME」が、新国立劇場で幕を開ける。

 長年親交があったダンサーで俳優の田中泯(79)が出演。坂本さんが書き下ろした音楽と、夏目漱石の「夢十夜(第一夜)」など田中が朗読した音声に合わせて、パフォーマンスが展開される。

 田中は坂本さんから「初めて水を見る人類の一人を演じ、作品の内に居続けてほしい」とオファーされたと告白。27日に公開された舞台稽古では、水が張られた薄暗いステージで、唯一無の“オドリ”を披露した。

 夢か幻か--。

 舞台の背後に設置されたスクリーンに写し出される東京の雑踏や、飲み込まれそうなほどの大波、立ちはだかる石壁…。ステージに静かに広がる水面は、流れる映像を鏡映しにしていく。

 照明を落としシルエット状になった田中と、映像の境界線が曖昧になるなどユニークな仕掛けについて田中は「心も体も開いて楽しんで頂きたい。坂本さんの魂に触れる夢中のひとときです」と呼びかけている。

 舞台は同地で4月14日まで行われ、同27、28日にロームシアター京都でも上演される。

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