鶴瓶の弟子・笑福亭銀瓶が上方落語協会会長選出馬宣言 年功序列で不公平感ある繁昌亭番組編成の改革掲げる

[ 2024年3月28日 13:21 ]

上方落語協会会長選挙への“立候補”を表明した笑福亭銀瓶
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 落語家・笑福亭銀瓶(56)は28日、大阪市内で会見。4月26日の上方落語協会会長選挙に“立候補”することを宣言した。銀瓶は「一石を投じないといけないと思った。会長になって(天満天神)繁昌亭の昼席改革、会長選挙制度の改革をやりたい」と公約を掲げた。

 ずっと頭にあった上方落語界への思い。定席の天満天神繁昌亭で若手、中堅に寄席の“トリ”を務める機会を設けること、さらには年功序列で不公平感のある番組編成に対して「改革しないと」と決意した。

 繁昌亭でのトリは30分ネタ、中トリは20分ネタ、それ以外は15分ネタが通常の出番で、銀瓶の調べたデータでは、昨年は1週替わりでのトリを務めたのが31人。複数回務めたベテランがいる中、なかなか若手や中堅どころにチャンスが回ってこない。「将来を見据えて、変えていかないと」と2年前頃からその思いは頂点に達し、師匠の笑福亭鶴瓶(72)に相談した。

 「エエがな。お前やれや。お前が会長、やったらエエやないか」と。その言葉が背中を押してくれた。つい先日、今回の選挙に“立候補”する意志を伝え、師匠は賛成してくれた。

 現在の選挙では立候補制ではなく、280人いる協会員の誰にでも投票できるシステム。「その制度も。会長をやる気のある人がやらなければ」と改革を示唆。「ボクが会長になったら鶴瓶の責任ですから。副会長になってもらいます」と銀瓶は笑わせた。

 大御所、先輩噺家からの反発は覚悟の上。「ボク、結構嫌われてるんです。一方で支持もされてます。はっきりモノを言いますからね」と銀瓶。すでに現会長の笑福亭仁智(71)には電話で伝えた。前会長の桂文枝(80)には師匠の鶴瓶が伝え、さらに銀瓶自身も文枝に電話。「そりゃ、エエがな。頑張ってくれとエールを贈ってもらいました」と喜んだ。

 協会員全員へは自分の公約を細かく書いた文書を郵送する予定。「(協会の)理事も50代、40代を中心に。広い視野で見られる方を。番組編成委員会にももっと権限を持たせます。自分が会長の器でないことは百も承知してます。(会長は)1期2年が理想。2年でシステムを構築して、実力、知名度のある人にバトンタッチしたい。今やれるのはボクしかいません」。強い思いは他の噺家へ届くか。

 一方、6月29日には「ふたりの銀ちゃん@繁昌亭 vol.4」で俳優・風間杜夫(74)と二人会で共演することも発表。映画「蒲田行進曲」で“銀ちゃん”こと倉岡銀四郎を演じた風間との“W銀ちゃん”での4度目のイベント。「風間さんにも協会に入ってもらいましょうか」と銀瓶は締めくくった。

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