「三人囃」急きょ昼席開催のワケ 桂吉弥「一之輔さんが笑点に出てるおかげ」

[ 2023年2月27日 12:43 ]

「春蝶・吉弥と一之輔 三人噺2023」の発表会見に臨んだ(左から)桂春蝶、春風亭一之輔、桂吉弥
Photo By スポニチ

 落語家・桂吉弥(52)、桂春蝶(48)、春風亭一之輔(45)の人気者3人による落語会「春蝶・吉弥と一之輔 三人噺2023」(4月28日、大阪市中央公会堂)の会見が27日、大阪市内で開かれた。開催当日午後6時からの夜席900席が即完売したことで急きょ、昼席の開催が決定。吉弥は「一之輔さんが笑点に出てるおかげ」と冒頭でいきなり笑わせた。

 今年で2回目となる三人会。昨年、大阪・梅田のドラマ・シアターで800席を満杯にした。東京から招く一之輔が、2月から日本テレビ系「笑点」(日曜後5・30)の大喜利レギュラーに。一之輔も「夜席が完売したら、すぐに昼を追加って大阪商人の考えですね。コツコツやってきたのに笑点をやるぐらいでこんなに…」と苦笑い。春蝶は「一之輔君に笑点の中で支配者となって、発言力を持って初の上方落語枠を作ってもらいたい」とお願い。すかさず一之輔は「では、二葉さんを…」と人気急上昇中の女性落語家・桂二葉(36)の名前を挙げ、また笑いを誘った。

 昼席900席の発売は4月1日。開催当日の演目を会見の舞台上で3人が明かした。昼席の最初に登場する春蝶は「二階ぞめき」。元々、上方の落語だったものだが、江戸落語として演じられている。「(上方へ)逆輸入の形でやります」と春蝶。柳家花緑(51)から稽古をつけてもらったそうで「吹き込んだものをいただいて“後は好きなようにやれ”と。大阪弁にアレンジして。古典だけど最後はプロレスの実況で春蝶らしいアレンジです」とPRした。

 中トリを務める吉弥は「昨日(26日)、大阪マラソンをこっそり走ってきました」と披露。3回目の大阪マラソンを6時間0分54秒で完走。「35キロぐらいで差し入れしてもらったキットカットが52年生きてきて一番美味かった。糖分が足らなくなるんですよね。ゆっくり歩いたり、景色を見ながら走ったり」と42キロを満喫。「お酒の噺で“親子酒”をやろうかと」。桂九雀(62)に教えを請うたそうで「ずっとコロナ禍で飲みにも行けなかったんで。そういうのを出せたら」とアピールした。

 トリを務める一之輔は「子別れ」。人気の人情噺で「下だけが多いが、上中下の中と下をやる。中は夫婦の離縁のイヤな気持ちになるところ。やる度にセリフが違うこともあるけど、お客さんに乗せてもらったら」と大阪のファンとの化学反応を楽しみにしていた。夜席については「演目は内緒」(吉弥)だ。

続きを表示

2023年2月27日のニュース