頼れるベテラン広島・会沢が攻守に躍動「我慢強くね、1人1人が意識してやるしかない。一丸となって」

[ 2024年4月21日 05:45 ]

セ・リーグ   広島6-2巨人 ( 2024年4月20日    マツダ )

<広・巨>初回、会沢は3点適時二塁打を放つ (撮影・西川祐介)
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 頼れるベテランのバットが試合の流れを大きく引き寄せた。上本の投手強襲安打で先制した初回、なおも2死満塁で広島・会沢が走者一掃の3点二塁打。巨人・井上の甘い真っすぐを振り抜くと、打球は本拠地の左中間を深々と割った。

 「崇司が打ってくれていたので気持ちは楽だった。みんながいい形でつないでくれて、初回に畳みかけられたのは良かったと思う」

 今季初のスコアレスドローから一夜明け。マスクをかぶっても森下をリードで引っ張った。2桁安打を許しても要所で集中力を研ぎ澄ませる。試合展開上のポイントは初回だ。1死一、二塁で岡本和、丸を凡打に仕留め、主導権を渡さなかった。

 「昨日の今日なので先に点をあげないことが大事になってくる。そこは考えながらやった。こっちが先取点を取れたので、優位に進められたと思う」

 攻守に健在ぶりを示す36歳。先発した試合はこれで4勝1敗。今季6打点は、チーム最多の7打点を挙げる坂倉、菊池に次ぐ。新井監督は初回の攻撃に言及し「2死からよくつないで点を取った。経験のある選手たちが引っ張ってくれていると思う」と目を細めた。

 「我慢強くね、1人1人が意識してやるしかない。一丸となってやっていけたら」

 一発長打に欠ける打線なら、個々が束になって挑むのみ。会沢は言葉に力を込めた。(江尾 卓也)

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