延長10回1死満塁でのヤクルトとDeNAの「一瞬」のプレー 浅い飛球で三走・山田がスタート、そして…

[ 2023年5月21日 20:40 ]

セ・リーグ   DeNA3―3ヤクルト ( 2023年5月21日    横浜 )

<D・ヤ>延長10回、内山の左飛でタッチアップした山田(右)は戸柱にタッチされアウト(撮影・島崎忠彦)
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 ヤクルト・山田は瞬時の判断で「賭け」に出た。3―3の延長10回。1死満塁で自身は三塁走者だった。

 ここで5番・内山が飛球を打ち上げた。三塁ファウルゾーンに高々と上がった打球が、強い風でフェアグラウンドに押し戻される。DeNAは三塁・宮崎と遊撃・柴田が背走しながら追ったが、最後は前進してきた左翼の関根が難しい体勢でポケットキャッチした。

 これを見た山田は自身の判断でスタート。「浅かったけど、ちょっとでもそれたらセーフになる」――。ホームには頭から滑り込んだ。関根からの返球は難しいワンバウンドだったが、捕手の戸柱がうまく処理。結果、山田はアウトとなり得点は奪えなかった。

 「(打球が風に流され)難しいボールだった。ちょっとでも(返球が)それて欲しいなと。ストライク(の返球)が来たらアウトだと思っていたけど、ワンチャンスを狙った」

 可能性に懸けた山田の積極的な走塁。一方でDeNAは関根が難しい体勢で捕球し、かつ走者と重なりながら本塁に一直線に投げた。ワンバウンドを処理してタッチにいった戸柱も冷静だった。攻守で見応えのある「一瞬」のプレーだった。

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