巨人・松井颯が快投! 3回まで完全、5回2安打零封 育成出身新人が初登板初勝利なら球団初

[ 2023年5月21日 15:38 ]

セ・リーグ   巨人―中日 ( 2023年5月21日    東京D )

<巨・中>5回を終えた松井。左は同期の門脇 (撮影・西川祐介)
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 巨人の育成ドラフト1位右腕、松井颯(はやて)投手(22)が21日に出場選手登録され、同日の中日戦(東京D)でプロ初登板初先発。3回まで完全投球を見せるなど5回2安打無失点と好投し、プロ初勝利の権利を得て降板した。育成出身の新人が初登板で初勝利を飾れば、球団史上初の快挙となる。

 初回から飛ばした。昨季セ・リーグ最多安打のタイトルを獲得した1番・岡林を初球の150キロ直球で左邪飛に打ち取ると、大島、細川も抑えて3者凡退スタート。2回には4番・石川昂と6番・高橋周から三振を奪い、3回まで完全投球を披露した。

 4回には岡林に外角スライダーを中前打されて初安打を許したが、遊撃・坂本が好守で盛りたて無失点。3―0で迎えた5回は先頭の5番・福永に初めての四球を与えたが、今度は二塁・中山が好守でバックアップし、村松と代打・アルモンテを連続三振に斬って取るなど得点を許さなかった。

 投球内容は5回で打者18人に対して68球を投げ、2安打無失点。5三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は151キロだった。

 花咲徳栄(埼玉)時代に甲子園出場を果たしている松井は明星大から2022年育成ドラフト1位で巨人入り。イースタン・リーグで6度の先発を含む7試合に登板して2勝1敗、31回1/3を投げて防御率2・01の数字を残して15日に支配下登録され、17日から1軍に合流した。

 20日の中日戦後に「ファームで結果を残した形で明日を迎える。そのことを自分の中で守る部分はない。思い切って攻めた、自分らしい投球をしてくれればと。そこに期待したいですね」と若い力に期待を寄せていた原辰徳監督(64)もベンチで満足げだった。

 ▼松井 緊張しましたが、自分の持てる力は出し切れたかと思います。たくさんのファンのみなさまの声援が力になり、5回まで投げきることができました。

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