巨人に新たな“孝行息子”が誕生!松井颯、投球練習初球バックネット直撃で緊張解けた 母は涙

[ 2023年5月21日 17:43 ]

セ・リーグ   巨人5―2中日 ( 2023年5月21日    東京D )

<巨・中>プロ初勝利の松井(右)を原監督も祝福 (撮影・西川祐介)
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 巨人の育成ドラフト1位右腕、松井颯(はやて)投手(22)が21日に出場選手登録され、同日の中日戦(東京D)でプロ初登板初先発。3回まで完全投球を見せるなど5回2安打無失点と好投してプロ初勝利をマークした。

 育成出身の新人が初登板で初勝利を挙げるのは2018年のソフトバンク・大竹耕太郎(現阪神)以来5年ぶりNPB2人目、セ・リーグ初の快挙となった。

 試合後、スタンドのG党から万雷の拍手を受けて感想を聞かれ「最高でぇ~~す!」と声を張り上げた松井。家族もスタンドで見守ったプロ初マウンドは登板直前の投球練習で初球がバックネットを直撃、2球目がワンバウンドとなったが「めっちゃ緊張してました!」とこれまた大声で正直にぶっちゃけた。

 だが、逆に「投球練習の、最初の1球目をバックネットに投げてしまったので、そこでちょっと緊張がほぐれました」とし、初回、最初に対峙(じ)した昨季セ・リーグ最多安打・岡林を初球の150キロ直球で左邪飛に。2回には4番・石川昂と6番・高橋周から三振を奪い、3回まで完全投球を披露すると、5回をわずか2安打に抑えてMAX151キロ、68球で投げ切った。

 3―0で迎えた5回は先頭の5番・福永に初めての四球を与え、木下に安打を許して初めて得点圏に走者を進められたが、村松と代打・アルモンテを連続三振。雄叫びも飛び出した。「絶対ここは粘って、チームに流れを持ってくるっていう気持ちで投げたので、三振取れてうれしかったです」。爽やかな表情で振り返った。

 守護神・大勢から受け取ったウイニング・ボールもお立ち台でファンに披露。「ここまで長かったんですけど、初勝利できて本当にうれしいです。これまで支えてくれた両親に渡したいと思います」と話し、両親へのメッセージを求められて「これまで支えてくれてありがとう。これからも頑張ります」と冷静な声で口にすると、スタンドで見守っていた母・ゆかりさんは涙を流していた。

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