広島・遠藤 好投4回1安打無失点 新井監督「完璧」 開幕ローテ入り明言

[ 2023年3月8日 05:00 ]

教育リーグのオリックス戦で4回無失点と好投した広島・遠藤
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 広島・遠藤淳志投手(23)が7日、春季教育リーグのオリックス戦(杉本商事BS)で4回1安打無失点と好投した。140キロ台後半の直球に、110キロ台のカーブを交えるなど緩急を駆使。1軍の休日を利用して視察に訪れた新井貴浩監督(46)は、右腕の開幕ローテーション入りを明言した。

 堂々としたマウンドさばきが、快投を予感させた。遠藤は美しいワインドアップからキレのある球を投げ込み、相手打線を圧倒。4回1安打無失点と結果を残し、2年連続となる開幕ローテーションの切符をつかんだ。

 「結果がついてきて、それが自信になっている。自信を持って投げられているので、継続してやっていこうと思う」

 5回から登板。140キロ台後半の直球とスライダーで2三振を奪うと、続く6回からはアクセントを加えた。ここに110キロ台のカーブも織り交ぜ、緩急も駆使。「真っすぐが走っていた分、変化球もしっかり腕も振れた」。許した安打は7回先頭・大里の左前打のみ。2軍とはいえ、相手打線を圧倒した。

 この日は1軍の練習が休日だったため、新井監督も視察に訪れた。右腕の申し分ない内容に指揮官は「完璧」と評価した上で、開幕ローテーション入りを明言した。

 「もちろんそう(開幕ローテーションに入る)でしょ。こちらの評価もすごく高い。ずっといいものを見せてくれているので」

 今春は抜群の安定感を誇る。前回2月26日の中日とのオープン戦では3回無失点。対外試合3試合に登板し、10回を無失点だ。好調の要因は体重増にあると自己分析する。

 「(去年と変わったのは)体重。そこが球速や球の強さにつながっていると思う。今は88、9キロぐらいある」

 昨季はシーズン中に体重が減少し、公称84キロだったのが終了時には82キロまで落とした。4勝7敗に終わった反省を踏まえ、オフの期間で約6キロの増量に成功。巻き返しに向け「今年は(体重が)落ちないように、体力づくりなどをやっていきたい」と心に誓う。

 今季にかける思いが強いからこそ、慢心の2文字はない。「てんぐにならずに、自分のやるべきことをやって成長していけたら」。試合後には新井監督から激励された。開幕ローテの座を手にしても、まだまだ通過点。今季目標に掲げる2桁勝利を達成するべく、貪欲に取り組む。(長谷川 凡記)

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2023年3月8日のニュース