「欲を出さないように自分らしく」藤浪が3回1失点の好投、ヒットは内野安打1本のみ

[ 2023年3月8日 12:01 ]

アスレチックスの藤浪
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 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)が7日(日本時間8日)のダイヤモンドバックス戦に先発。3回1安打1失点、四球は2つで3つの三振を奪った。球数は52球で、うちストライクが32球。直球の最速は97・5マイル(約156・9キロ)だった。

 球種の内訳はシンカー18球、スライダー11球、スプリット11球、4シーム11球、カーブ1球。初回、先頭打者のコービン・キャロルに10球を投げ四球を与えたものの、2番カイル・ルイスを高め96マイルのシンカーで空振り三振とするなど、9球で後続を断ち切った。

 「先頭打者はよく見てくるタイプだとコーチから聞いていて、データ通りだった。でもその後の打者は積極的に打ってくるタイプ。だからカウントで有利にしようとして上手く行った」

 2回も先頭打者に四球。暴投などで2死三塁のピンチを迎え、8番ディエゴ・カスティーヨにフルカウントから81マイルの内角高めスライダーを遊撃内野安打とされ、1点を失った。しかし3回はキャロルを96マイルの内角高めシンカーで空振り三振に打ち取るなど3者凡退に抑えるなど、崩れることはなかった。

 前回のエンゼルス戦で2イニング目に欲が出て、先頭から3連続四球を与えたことを反省。それだけに「今日はリラックスして欲を出さないように投げた。自分らしく投げることができた」と手応えを、大リーグ公式サイトに説明している。

 キャロルは球界注目の若手有望株でナ・リーグの新人王候補。シェイ・ランゲリアーズ捕手が説明する。「1打席目はいろんな球種を投げて、どんな反応をするか見てみたかった。2打席目はそういうことはやめて打ち取りに行った。早いカウントで打たせるつもりだったけど、結果的に三振になった」。藤浪の投球については「試合で投げれば投げるほど、良い感覚でイニングに入っていけている。1回、2回があって、3回は本当に良かった」と1番からの打順を11球で3者凡退に仕留めたイニングを称えている。

 マーク・コッツェイ監督も「今日は落ち着いてボールをコントロールできていた。前の登板を考えると球数の面で良かった」と目を細めたが、藤浪本人はスプリットが今一つだったことを課題に挙げる。「スプリットをコントロール良く投げられれば、ピッチングがもっと良くなる、次の登板ではそこを改善していければ」と話した。ここまでオープン戦2試合に登板、計5イニングを投げ、6奪三振、防御率1・80と安定した内容。試合はアスレチックスが9-3で勝っている。

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2023年3月8日のニュース