阪神・岩貞、中継ぎ再転向で完全リスタート 直球&スライダーで2回4K6人斬り「いいピッチングできた」

[ 2023年3月8日 05:15 ]

WBC強化試合   阪神4-7韓国代表 ( 2023年3月7日    京セラD )

<阪神・韓国>3番手で登板した岩貞(撮影・大森 寛明)
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 表情ひとつ変えることなく、任された役割を全うした。中継ぎに再転向した阪神・岩貞が、2回を投げ無安打4奪三振。圧巻のパフォーマンスを披露し、上々のリスタートを切った。

 「それなりにいいピッチングができた。配球も良かったですし、自分の中で空振りを取りたい、ファウルを取りたいというところを明確にしながら一球一球、投げることができた」

 6回から3番手として登板。1死から5番・朴炳鎬(パクピョンホ)を空振り三振に仕留めると、続く羅成範(ナソンボム)も直球でバットに空を切らせた。7回は先頭の崔廷(チェジョン)からスライダーで見逃し三振を奪うと、2死から姜白虎(カンベクホ)を内角直球で見逃し三振。打者6人を完全投球で、韓国打線を寄せ付けなかった。

 「ゼロに抑えること。ストライク率を上げること。自分を苦しめない投球」

 三つのテーマとともに臨んだ一戦だった。戦前の言葉通り、3ボールは一度だけ。全28球を投じてストライク率は71%と高く、常に有利な展開で投球を進めた。

 「長いイニングだったら話は変わりますけど去年通り。シーズンに入ってくると別の球種というところになるんですけど、2球種で抑えられて良かった」

 「直球」と「スライダー」の組み立てだけで圧倒した。シーズンで有効活用するフォークや、20年以来の先発起用に備え春季キャンプでは復活させていたチェンジアップを、それぞれ封印。中継ぎ調整だった昨年の同時期と同様の2球種に絞った上で、ベンチを安心させた。

 「次のイニングがどうなるかは聞いてないんですけど、しっかりアウトを一つずつ取っていきたい。球速というところは上げていかないといけない」

 10年目となる今季。猛虎に欠かせないリリーバーの一員として、開幕まで慢心することなく突き進む。(石崎 祥平)

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2023年3月8日のニュース