日本ハム・万波シビれた2戦連発!サポート侍で大谷の打撃練習を正座見学「語彙力が失われる凄さ」

[ 2023年3月8日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム2-4ロッテ ( 2023年3月7日    ZOZOマリン )

<ロ・日>7回、右越えにソロを放つ万波(撮影・長久保 豊)
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 「侍効果」でレギュラー獲りだ。日本ハムの万波中正外野手(22)が7日、ロッテ戦に「6番・右翼」で出場し、オープン戦2号となる右越えソロを放った。侍ジャパンのサポートメンバーとして出場した4日の中日との壮行試合でも2ラン。大谷ら日本代表選手から刺激を受けた若武者が、2戦連続アーチで開幕スタメンへ猛アピールした。

 名古屋で侍たちから刺激を受けた万波が、一太刀で仕留めた。7回1死、初球の高め直球を捉え、「少なくとも(外野手の)頭は越える」と手応えを得た当たり。オープン戦2号アーチが、右翼ポール際に飛び込んだ。

 4日の中日との壮行試合ではバックスクリーン左へ2ラン。そこから2戦連発だ。日本代表への合流期間中は主に岡本和や牧ら同じ右打者と、右手の押し込み方などで意見交換。「いろんな驚くことがあった」としたが、最大の驚きは大谷だ。

 日本ハムの先輩は前夜、阪神との強化試合で衝撃の2打席連続アーチ。万波は動画でチェックし「とんでもないホームラン。いやー凄いっすね。語彙(ごい)力が失われる凄さというか」と苦笑いを浮かべるしかなかった。4日のバンテリンドームでのフリー打撃は正座して見学。異次元の打球を目の当たりにし「もっと速い打球を打つためにトレーニングをしなきゃいけない」。発奮した思いをバットにぶつけた。

 取り組みも実を結びつつある。今キャンプでは自前のティー打撃スタンド2台を持参。アッパー気味のスイング矯正のため、通常の位置と、その手前に約10センチ低いスタンドを前後に置き、レベルスイングで通常の位置の球のみを打つ練習を繰り返した。打った143キロ直球はアッパースイングでは打てない高さ。「効果出ているというのは日に日に実感している」と手応えを口にした。

 外野のレギュラー争いの渦中で好結果を重ねており、八木打撃コーチは「誰が見ても成長したな、と思えば評価も上がるしね」と今後のさらなるアピールに期待する。侍ジャパン参加期間は「(他の選手と)何が大きく違うんだろうと、考えながら過ごすきっかけになった」と万波。伸び盛りの22歳が、言葉に力を込めた。(田中 健人)

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2023年3月8日のニュース