「二塁打王」目指す阪神・ドラ5戸井が仮契約 名前の由来“ゼロ”からの再出発「1年目からアピール」

[ 2022年11月17日 05:15 ]

仮契約を終え、山本スカウト(右)に帽子をかぶせてもらう戸井(阪神タイガース提供)
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 阪神からドラフト5位指名を受けた天理・戸井零士内野手(17)が16日、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸500万円で仮契約を結んだ。1メートル81、83キロの大型遊撃手はプロでの目標に「二塁打王」を掲げた。

 「ツーベースというところにこだわりを持っているので、二塁打の記録と首位打者のタイトルは狙いたいと思っています」

 名門で主将を務めた男は、プロの世界で生きる道を脳裏に思い描いていた。堂々たる体格から高校通算13本塁打。プロでも、その量産を目標に掲げるかと思いきや…そうではなかった。自ら「本塁打を打つような打者ではない」と分析。強いライナーで外野の間を抜く打撃スタイルを追い求める考えを示した。

 その理想型は現役最多の416本の二塁打を放っている巨人・坂本だ。同じ遊撃、右打者という共通項もお手本。だから二塁打にこだわる。「目標にして目指さないといけない選手」と意気込んだ。

 坂本のプレースタイルに加え打撃面で教材とするのが鈴木(カブス)や浅村(楽天)らの動画。「軸が強い選手が素晴らしいと思う。そういった強い選手に」。各選手の長所を取り入れ「戸井零士」をつくり上げる算段だ。

 名前の零士は「レイはゼロなので、ゼロからスタートして武士のような強い人間になれるように」が由来。幼少期からの熱烈虎党はこの日、その一員に加わった。プロの舞台でゼロから再出発するにあたって、「1年目からアピールして1軍の舞台でプレーできるように」と意気込んだ。(石崎 祥平)

 ◇戸井 零士(とい・れいじ)2005年(平17)1月18日生まれ、大阪府松原市出身の17歳。市立中央小時代から松原ボーイズに所属。松原第三中1年時に侍ジャパンU―12の一員としてW杯に出場し、首位打者を獲得。天理では1年秋からベンチ入り。高校通算13本塁打。1メートル81、83キロ。右投げ右打ち。

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2022年11月17日のニュース