オリックスの森誕生 捕手だけじゃない!外野もDHもフル回転であるぞ三刀流 26日入団会見へ

[ 2022年11月17日 05:00 ]

オリックスに入団が決まった森
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 オリックスは16日、西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使した森友哉捕手(27)と契約合意に達したと発表した。背番号は「4」に内定。26日に大阪市内で入団会見に臨む。吉田正がポスティングシステムによるメジャー移籍を求めており、リーグ3連覇へ絶対に逃せなかった「打線の軸」の獲得に成功した。

野球人生の岐路で、森が熟考の末にオリックス移籍を決断した。この日、球団が森と契約合意に達したと発表した。西武に恩義を感じる一方、故郷への思いも募った。大阪府堺市出身。小6時にオリックスJr.の投手兼捕手として12球団ジュニアトーナメント優勝。大阪桐蔭では現阪神・藤浪とのバッテリーで2年時に甲子園大会の春夏連覇達成。思い入れの深い地元を拠点とする新天地を選択した。

 4年総額16億円超の大型契約を提示するなど最大限の誠意で、今オフFA市場の目玉を射止めた。この日、金沢市内で取材に応じた福良淳一ゼネラルマネジャーも「良かったです」と上機嫌。この日までに森から連絡があったことも明かし「“普通にやってくれたらいいから”と伝えました。(森の好リードもあって)今年、西武の投手陣には苦しめられましたから」と攻守の両面で期待した。

 球界屈指の打てる捕手。18、19年に正捕手として西武のリーグ連覇に貢献。その19年は打率・329で史上4人目の「捕手での首位打者」にもなった。

 実績と能力を考えれば、当然、来季の開幕マスク候補に挙がる。本職の捕手に加えて外野、指名打者と幅広い起用法もプラスだ。チームは吉田正がポスティングシステムによるメジャー挑戦する可能性が高まっている。チーム最多66試合でスタメンマスクをかぶった伏見も日本ハムへの移籍が決定的で、「左の強打者&扇の要」という補強ポイントに完全合致。球団は今後、日本ハムからFA権を行使した近藤獲得に全力を注ぐ。吉田正が渡米した場合に備えて、補強を推し進める構えだ。

 森は26日に大阪市内で入団会見に臨み、背番号4が、お披露目される予定。リーグ3連覇、そして2年連続日本一へ、必要不可欠なピースがまず一枚、加わった。 (湯澤 涼)

 ◇森 友哉(もり・ともや)1995年(平7)8月8日生まれ、大阪府出身の27歳。大阪桐蔭では2年春から4季連続甲子園出場し、2年時は正捕手として春夏連覇。13年ドラフト1位で西武入団。19年に打率・329で首位打者を獲得し、リーグ優勝に貢献。MVPに輝いた。今季は102試合で打率・251、8本塁打、38打点。1メートル70、85キロ。右投げ左打ち。

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