【一問一答】DeNA仁志2軍監督が今季を総括 小園はプロ野球選手として「来年がスタート、入り口」

[ 2022年11月17日 18:48 ]

DeNA・仁志2軍監督
Photo By スポニチ

 DeNAの仁志敏久2軍監督(51)が17日、22年シーズンを統括した。一問一答は以下の通り。

 ――今年のファーのム総括を。

 「コロナ(下の影響で)でイレギュラーなこともあったにしても、結構1軍に長くいた選手も多いし、初めて1軍に上がった選手もいるし、いろいろな経験をより多くの選手ができたかな。あとは育成から支配下(登録)になった選手もいるし。そういう意味ではこういう状況下にあって、いい方向に転んだ選手が多いんじゃないかなと思う」

 ――いい方向に転んだ選手は。

 「蝦名(達夫外野手)は今年1軍で1番を続けて打ったりしたし、去年2軍にいた楠本(泰史外野手)も今年はずっと1軍で、準レギュラー的にできた」

 ――1軍で十分に戦える選手が増えてきた実感は。

 「今までは上がって続けて1軍にいられなかった楠本や蝦名が1軍に長くいられたのは非常に大きいなと。その辺が1軍にいったけど、今はまだまだ距離がある選手が多いのが今のファームの現状ですかね」

 ――小深田大地内野手は2軍で試合数積んだ。

 「去年は打率も低かったですし、いろいろな面でまだまだがたくさんあったけど、今年は本人もイースタン・リーグで首位打者を獲りたいという思いでシーズンに臨み、結果は獲れなかったけど、最終的には首位打者争いをするところまできたので、少し手応えではないけど、小さなハードルは越えたんじゃないかと思う」

 ――来年1軍を狙える位置までは来たか。

 「全然まだまだです」

 ――21年ドラフト1位・小園健太の成長は。

 「正直本人もそうでしょうけど、思ったようにはいけていないところがあって、壁に当たっているというか。いろいろな取り組みをコーチとかトレーナー、R&Dとやってくれているので、その途中なんですけど、経過としてはまだまだ先を見据えて取り組みを続けていかないとな、というところですかね」

 ――プロで戦える体には。

 「プロ野球選手として勘えると相当まだまだですね。子どもっぽいところは性格的にも体力的にもあるので。これは深沢(鳳介)も同じことでどこのチームも同じですかね。1年目からプロのレベルでやっていくのはごくまれな存在だと思う」

 ――来季の小園のイメージは。

 「来季はイースタンで定期的に投げられればな、という1年間ですね。基本的には先発になるとは思いますけど、どれぐらいの間隔でどのぐらいケガなく投げられるか。その中で質も結果も求めながらになっていく。本来のプロ野球選手としてのスタートは、来年のシーズンがスタートというか、入り口ぐらいですかね」

 ――3年目となった森敬斗遊撃手の今季は。

 「本人もそうでしょうけど足踏み状態というところ。今年1軍にいましたけど、1軍だと当然戦力として考えられるので、活躍する機会も少なかったけど、その中でいろいろなものを吸収しながら自分で考えて積み重ねていかないと、このまま足踏み状態を2年も3年も続けていくわけにいかないですから。もう少しプロ意識を持って、というところが今度は課題になってくるかなと思う」

 ――意識を持った結果はどうなってほしい。

 「もちろんそれはショートで1年間レギュラーとして、ということになってくると思う。求められるのはショートでレギュラーとして長くやることと、チームリーダーになることだと思うので、そう考えるとまだ1軍のレギュラー陣の年齢からするとまだまだ子供の選手だと思うんですけど、そういう中でも存在感を結果とともに表してほしい」

 ――ドラフト1位・松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)の印象は。

 「来てみないと分からないし、プレーを見ないと分からないけど、体力なところはまだ18歳なので、ないことは分かりながらやっていかなきゃいけない。捕手というポジション柄、覚えてもらうこともたくさんあると思います。当然技術だけでなく考え方、投手とのコミュニケーションの取り方、森と同様にリーダーシップを持ってやれる選手になるかというところで、そういう期待をかけながら指導していければ、と思います」

 ――育成方針は1月に会ってから。

 「特に大事にするわけではないといえばない、ですかね。レギュラーなんて約束されているわけではないので、そこは勝ち取るだけの結果を出してからじゃないと、1軍にはいけませんよという競争はしっかりさせていきたいなと思います」

 ――体力に問題なければ2軍で多く試合数を。

 「そうですね。結構捕手の人数はいるので、うまくコーチに回してもらいますけど、ドラフト1位という立場を考えると、当然できるだけ早くいい選手にはしたいと思いますので、機会はもちろん最低限確保するし、その代わりやってもらうことはたくさん。他の選手も同様にですが、他の選手よりやってもらうことはたくさん出てくると思います」

 ――若い選手に求めることは。

 「順番で1軍にいけるわけではないし、競争は今まで以上にやらせようと思います。もちろん厳しさを感じてもらいたいなと思うので、そう簡単には1軍にはいけませんよと。結果がすべてというところを、これまで以上に感じさせたいなと思います」
  

続きを表示

2022年11月17日のニュース