ロッテ・松川が清原超え高卒2年目野手最高俸 完全&ギネス査定!? 1100万円増の2400万円

[ 2022年11月17日 05:30 ]

契約更改を終え、来季の目標を掲げる松川(撮影・島崎 忠彦)
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 ロッテの松川虎生捕手(19)が16日、ZOZOマリンで契約更改交渉を行い、1100万円増で高卒2年目野手としては史上最高額となる年俸2400万円でサインした。昨年ドラフト1位の新人捕手は、佐々木朗希投手(21)と完全試合を達成。課題の打撃力を磨き来季の正捕手獲りを誓った。

 初めて購入したスーツ姿も初々しかった。まだ19歳の松川が、年俸2400万円でサイン。高卒2年目の捕手として15年の西武・森の年俸1800万円を上回っただけでなく、同野手でも87年の西武・清原の年俸2200万円を上回る史上最高額となった。

 「ハンコを押す時もちょっと震えた。凄くいい評価をしてもらえました。あっという間だった。無我夢中に毎日もがいてやっていた」

 市和歌山からドラフト1位で入団し、高卒新人捕手では06年の西武・炭谷(現楽天)以来、史上3人目となる開幕先発マスクをかぶった。76試合に出場し、4月10日のオリックス戦では、佐々木朗とのコンビで完全試合を達成。「プロ野球における完全試合を達成した投手と捕手の最年少(合計年齢38歳330日)」としてギネス世界記録にも認定されるなど、記憶に残るシーズンを過ごした。

 だが、満足感は全くない。9勝を挙げた佐々木朗が登板した20試合中、17試合でマスクをかぶった。「9勝で終わったが、捕手としてできたことはたくさんあった」とサポートしきれなかったという思いが強い。だからこそ「来年は全試合組みたい」と来季、佐々木朗のプロ初の2桁勝利を支えたいと気持ちを新たにした。また打率・173、本塁打0と、高校通算43本塁打を誇った打力は未開花。盗塁阻止率も・237でリーグ7位と強肩を生かせなかった。

 交渉の席上で、球団からは「全試合で守ってほしい」とフル出場を期待された。松川も思いは同じだ。「打撃力を磨きたい。力強いスイングを心がけたい。メンタル面や技術面でもレベルアップしないといけない。この冬は凄く大事になる」。正捕手獲りへ、松川が真価を問われる2年目へ向かう。(君島 圭介)

 ≪松坂は7000万円≫松川(ロ)が来季年俸2400万円で契約を更改。高卒2年目野手の年俸では、87年清原和博(西)の2200万円を抜く最高額になった。なお、投手の高卒2年目最高額は00年松坂大輔(西)の7000万円で、2位は08年田中将大(楽)の6000万円。投打二刀流の14年大谷翔平(日)は3000万円だった。

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