ソフトバンク・藤本監督 オリ入り決定の森に“先制口撃”「捕手としては、そんなにやらしさはない」

[ 2022年11月17日 05:00 ]

西武から移籍した森を“口撃”したソフトバンク・藤本監督(撮影・岡田 丈靖)
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 ライバルとなる強打の捕手に先制ジャブを浴びせた。ソフトバンクの藤本博史監督(59)が宮崎秋季キャンプ最終クール初日の16日、フリーエージェント(FA)でのオリックス移籍が発表された森友哉捕手(27)に言及。今季ソフトバンク戦で打率・310をマークした“天敵”の打撃を警戒しつつ、捕手としてはリード面での弱みを指摘。宿敵の補強に早くもけん制球を投げた形だ。

 ソフトバンクと同率ながら直接対決の差でリーグ優勝をさらったオリックスがこの日、西武・森の獲得を正式発表。最大のライバルの補強成功を伝え聞いた鷹の藤本監督は動じず、まずは強がった。

 「(発表)あった?うーん、早いね。キャッチャーをしてくれたら、チャンスあるからね。リードが偏るとか。インコースを攻めるが、意味あってのインなのかとか。そういうところは、こっちも(対策を)考えられる。捕手としては、そんなにいやらしさはないので。はい」

 指揮官は大阪府出身の“なにわ男子”。同郷の森に関して、関西人らしく、いきなり本音をぶちまけた。“女房役としては怖くない。弱点は知ってるで!”と言いたげな主張だった。

 一方で、打者・森に関しては警戒を強めた。「まあ、嫌なバッターやから。西武におっても、オリックスでも、打つ方に関しては嫌は嫌」。少し顔をしかめていた。

 森の球団別の通算対戦成績では、ソフトバンクには打率・267、19本塁打、88打点だが、監督就任1年目の今季は、まんまとやられている。今季の打率は・251ながらソフトバンク戦は・310と、自身の球団別成績では最も得意としていた。森がソフトバンク戦で放った2本塁打はオリックス戦の3本塁打より「1」少ない数字だが、8月16日に0―2で敗れたゲームで決勝2ランを打ったのが森だった。

 2年連続でやられないためにも、まず「捕手・森」の隙を突き、打撃リズムも崩したいところ。指揮官は、まずは強気を貫いた。(井上 満夫)

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2022年11月17日のニュース