巨人・原監督「コーチは何を指導しているのかな、というね。あえてその投手の名前は言いませんけども」

[ 2022年11月6日 19:03 ]

侍ジャパンシリーズ2022   巨人4―8日本代表 ( 2022年11月6日    東京D )

<巨・侍>2回、失策の間に生還した中田を迎える原監督 (撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人は本拠・東京ドームで行われた野球日本代表「侍ジャパン」との強化試合で逆転負けを喫した。

 4―2とリードして迎えた8回に6番手の育成右腕・京本が1死から牧(DeNA)に四球を与えた後で主砲・村上(ヤクルト)に同点の2号2ランを被弾。ここで7番手として育成右腕・堀岡が登板したが、山田(ヤクルト)に2者連続アーチとなる勝ち越し&決勝の1号ソロを浴びた。4―6で迎えた9回には8番手右腕・鍬原が先頭・塩見(ヤクルト)に左中間スタンドへ1号ソロとされると、さらに村上にも2打席連発となる3号ソロ被弾とヤクルト勢に終盤の8、9回だけで4発を浴びる結果となった。

 試合後、巨人・原辰徳監督(64)との一問一答は以下の通り。

 ――侍ジャパンと戦ってみて。

 「そうですね。いいところもお互い出て、いいゲームだったと思います。まあ、反省するところも当然、両軍出たところはありますね」

 ――侍のユニホームを見て、原監督もよみがえる思いというものがあったのではないでしょうか。

 「そうですね。NPB、日本の中で侍ジャパンというのは最高峰のチームでね。そのチームが昨日から結成されて、世界一に向かって船出をしているという部分において、非常に誇らしく、世界一を是非狙ってもらいたいと、そういうふうに思って今日を迎えました」

 ――試合前には栗山監督ともじっくり話されていた。

 「彼ほど経験値を持った野球人というのは少ないと思いますね。学校の先生をやったり、あるいは高校野球を汗をかきながら取材して、経験して、そして選手としても監督としてもね、この上ない人が侍の監督になったという点において、同じ…まぁ、年は私の方が少し上ではありますけども、頼もしいし、思い切ってやってきてもらいたいと。私が少しでもお役に立つことがあるならば、全く惜しまず、協力態勢は持っております」

 ――井上が3回無失点。堂々とした。

 「いや、もう非常に、今年の経験というものを生かして、今日がある意味(今季の)最終の試合ですから。そこにターゲットを絞りながら結果を出したというのはね、大きいと思いますね。本人にとっても大きいし、チームにとっても非常にいいニュースとして入ってきましたね」

 ――この試合の先発を託したのは期待の表れか。

 「もちろん。まぁ今日の投手のスタート、用兵という部分に関しては、私はタッチしておりません。まぁ担当コーチはじめ、それぞれのコーチがベストの用兵という中で登用したことで。私も投げている姿しか見えてなかったですが、そういう点では非常にいい姿としてね、やってくれたと思いますね」

 ――ウォーカーが3ラン。今日を含めた1年目の活躍をどう評価するか。

 「まぁ、アメリカの実績という点では独立リーグという中でありましたけども、私たちも彼に入団してもらうにあたって、非常に未知の領域というんでしょうかね、そういうなかで非常によくやってくれたシーズンだったと思います。最後にこういう時期でも秋季練習に参加してね、今日のゲームにおいてもすばらしいホームランを打ったという点において、来季に向けて大きな期待でまた迎えられるなと思いました」

 ――スタメンの保科がタイブレーク含め打撃でアピール。

 「そうですね。今日は非常にバッティングはいいものが出ましたね。でも、あえて言うならばね、例えば野球というチームスポーツの中で、やや厳しめなことを言うとね、やはり凡プレーというもの、あるいは最後のタイブレークにおいてもライト前のあのヒットでセカンドランナーを簡単に来させるような守備隊形を取っている意識という点においては、まだまだ勉強するところはあると思う。ただ、非常にきっかけとなるね、まぁ反省も含めていいものも出たというのもね、彼にとっては大きな経験になると思います」

 ――終盤、若手投手が登板したが、失点を喫した。

 「まぁ育成の選手は、2倍、3倍、10倍ぐらいになって、今日の経験値を彼らの力にしてもらえればいいし、それがチームにとって大きなことですから。まぁそういうふうにしてもらいたいなと思いますね。むしろ、よみうりランドで(練習している)実績を残している投手がね、何をよみうりランドで練習しているのかな、と。コーチは何を指導しているのかな、というね。あえてその投手の名前は言いませんけども、まぁそういうふうに感じました」

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