やっぱり神様!ヤクルト村上 栗山監督初陣飾る侍4番弾 同学年・大勢に予言「ホームラン打つ」

[ 2022年11月6日 05:00 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本代表5―4日本ハム ( 2022年11月5日    東京D )

<侍・日>4回、森が2ランを放ちベンチの村上が迎える(撮影・篠原岳夫)
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 侍ジャパンは5日、栗山英樹監督(61)の初陣となる強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」の日本ハム戦を東京ドームで行い、5―4で逆転勝ちした。代表4番デビューとなったヤクルトの村上宗隆内野手(22)は1点リードの6回、右越えに豪快なソロ本塁打。3大会ぶりの優勝を目指す来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、好スタートを切った。

 WBC1次ラウンド最大の難敵・韓国を想定するには最高の場面だった。村上が初めて4番で迎えた侍ジャパンの一戦。下手投げの鈴木とは初対戦で、対応方法を「(打席に)立ってみて決めよう。国際試合ならではのピッチャーはたくさんいる」と向かった。

 国際大会では、初対戦で打ちにくい下手、横手投げの変則投手を含めるのが定石だ。昨夏の東京五輪では下手気味のサイド右腕・高永表が代表入りして日本戦で5回2失点と好投。同タイプで最速157キロの直球を誇り、「韓国の宝」と現地で呼ばれる鄭又榮も代表候補にいる。

 村上は「映像も見て準備を怠らないようにしたい」と本番同様に鈴木のデータは頭に入れていた。4―3の6回。2球目の直球をファウルし、徐々にタイミングを合わせていく。浮き上がるような球筋にもスイング軌道を整え、4球目の直球を捉えた。右翼席へのソロ。昨年の東京五輪は全て8番で、侍ジャパンの4番として真価を発揮した。栗山監督の初陣を勝利で飾り「凄く緊張したけど、勝てたことが良かった」と喜んだ。

 ベンチ裏では「村神様」めいた予言があった。ロッカーにいた同学年の大勢に「ホームランを打つ」と言い放って有言実行し、「凄い」と驚かせた。レギュラーシーズンでは日本選手最多の56本塁打を放ち、ポストシーズンで2発。この日で「59本目」となった。

 同じヤクルト勢の山田、塩見、中村は日本シリーズの疲労を考慮されて欠場したが、村上は全打席に立った。栗山監督は「野球界を背負ってほしい。誰も天井が分からない」と、4番として日本の看板を背負ってもらいたい思いを明かした。村上は「誰でも打てる打順じゃない。誇りに思いながら、やってやるぞという気持ちだった」と言った。残り3試合もフル出場する気構えだ。(神田 佑)

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