阪神・藤川球児SA 「国際スカウト」として岡田政権“陰”で支える 米経験生かし新助っ人調査へ

[ 2022年11月6日 05:15 ]

阪神・平田ヘッドコーチ(右)と話す藤川球児SA(撮影・岸 良祐)
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 阪神の藤川球児スペシャルアシスタント(SA=42)が5日、高知・安芸の秋季キャンプを訪れ、今後は「国際スカウト」として岡田政権を後方支援する方針を示唆した。来季から肩書に「球団本部付」の文字が加わる見込みで、これは編成部門に関わることを意味する。メジャーリーグ経験を買われて、現地で新外国人選手の調査にあたるもようだ。

 「タイガースの中では、米国の知識とか、自分の方が(他の球団関係者より)ある部分がある。自分も向こうに行かないといけない事情もあるから、できる限りは。(視察は)1年に、何回かにわたる。それはメディア、ファンの方に映らないような仕事なんで」

 昨年までのキャンプ視察時には選手を指導する場面が見られた。選手の方も、助言を求めた。だが、この日はブルペンを訪れたものの、静かに見守ることに専念した。新しい任務を意識して黒子に徹し、「今の自分は、この会社の中においては役割が違うところにある。前に出る役割じゃなくて、後ろから、任命された仕事がある」と、チームについてのコメントも避けた。

 一方で、救援投手としての適性を見いだしてくれたかつての恩師については「“(背番号)80番の岡田監督”を見たら、戦う人やなって感じがする」と舌が滑らかだった。選手に指導する際は必ずコーチを間に挟む点を指摘し、「この距離感が懐かしい。(選手と)近すぎず、遠すぎず」としみじみ。変わらぬ野球への情熱を感じ取り、「背中が心強かった」と来季の戦いに胸を躍らせた。(倉世古 洋平)

≪岡田監督新助っ人構想「先発1救援1外野の右2人」≫
 岡田監督は新助っ人について「ええ投手を獲らないと」と連呼した。投手は、先発1人、救援1人の補強を基本線にしながらも、「良かったら先発を2人獲るかもわからんし」と語り、抑えの適性よりも実力優先の方針を掲げた。チェンを含めて7人の外国選手が退団したことで、「お金は余っているよ」と発言しているだけに、実績ある投手を獲得する可能性もありそうだ。野手は「外野の右(打者)2(人)」と明言。来季、新たに4人の外国人選手が加わる見込みだ。

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2022年11月6日のニュース