福島敦彦氏「高松商最大の勝因はバッテリーが九州国際大付の強打の中軸3人を封じたこと」

[ 2022年8月16日 04:02 ]

第104回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦   高松商2-1九州国際大付 ( 2022年8月15日    甲子園 )

<高松商・九州国際大付>勝利を喜ぶ(左から)高松商・大坪、渡辺和(撮影・岸 良祐)
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 【福島敦彦の追球甲子園】高松商の最大の勝因はバッテリーが九州国際大付の強打の中軸3人を封じたことだ。左腕の渡辺和君は初戦の2回戦・佐久長聖戦で8回を投げ無四球でこの日も無四球完投が示すように制球が安定している。捕手の大坪君も、その制球力を信じ、落ち着いた配球だった。ともに左の3番・黒田君と5番の佐倉君に対し緩急をうまく使いながら厳しく内角を突いた。外角一辺倒だと踏み込まれて逆方向に長打を打たれる可能性も高いだけに、効果的だった。3回1死二塁では黒田君、4番の野田君をいずれも最後は内角の真っすぐで仕留めたことで、以降の打席で、より意識させることができた。

 注目の打者、浅野君は本塁打こそ出なかったが得点にしっかりと絡むあたりがすばらしい。初回は内野安打からバント失敗をカバーする二盗。4回は2死一塁から四球を選んで好機拡大し決勝点につなげた。浅野君は打つだけでなく出塁することでもチームを盛り上げることができる。存在感が際立っている。 (報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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