阪神・浜地、直球の精度悪かった6月に活路を見いだした“新球”とは?

[ 2022年8月9日 05:15 ]

阪神・浜地(撮影・坂田 高浩)
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 【記者フリートーク】“鮮度”が悪い時にどう工夫するか。浜地が試行錯誤していたのは6月だった。「最近、まっすぐは良くないです。正直、ベストではないんですけど、そういう時にどう抑えるかは示せているのかなと思う」。開幕からの蓄積疲労もあり、武器である直球の精度の悪さを自覚していた。

 活路を見いだしたのはサインにはない“新球”だった。6月23日の広島戦は同点の6回に登板。1死一、三塁のピンチも2死までこぎ着け、最後は中村健を外角低めの132キロのカットボールで空振り三振。130キロ中盤の通常より遅く、曲がりも横から縦気味に落とすイメージで投げた。

 「サインは一緒なんですけど、130後半で速く小さく曲げるとか。あの時は三振が欲しくてスピードを落として縦に落とした」

 1軍という未知の領域でも失敗を恐れない。「最初から人に聞くのはしたくないので」。鮮度を保つ裏にはトライ&エラーを繰り返す「実験思考」がある。(阪神担当・遠藤 礼)

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2022年8月9日のニュース