【甲子園】コロナ集団感染の県岐阜商・鍛治舎監督「2度、辞退しようかと…」 選手には「申し訳ない」

[ 2022年8月9日 19:27 ]

第104回全国高校野球選手権 1回戦   県岐阜商1-10社 ( 2022年8月9日    甲子園 )

<社・県岐阜商>先発の県岐阜商・山口にゾーンを下げろと指示を出す鍛治舎監督(撮影・井垣 忠夫)
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 県岐阜商は5日に新型コロナウイルスの集団感染が判明したため、メンバー18人中10人が入れ替わっての初陣。そんな苦しい状況もあり、奮闘も実らず、社に1-10で悔しい初戦敗退となった。

 鍛治舎監督は試合後、「実は大会が始まる前に2度、責任教師、コーチの方に辞退しようかと話をしたんです」と明かした。その上で「その時にやっぱり伊藤とか、河合とか、残って頑張っている投手の古賀がいたので、彼らの顔が思い浮かんで、彼らが頑張ってやっているので、自分から幕を引くわけにいかないなと思い直して、もう1回頑張ってチームを編成して、何とか試合に出られるように作り上げていこうと思い直した。そんな経過もあったこの大会でした」と語った。

 コロナに感染した選手は岐阜に戻り、画面越しにチームを応援した。「毎日毎日、帰った選手たちとはメールでやりとりをしてるんですけれど、無症状の選手も多いですし、完璧に立ち直って普通に出られる状況になっている選手もいましたので、何とかこの試合を粘って次の試合につなげられれば…という思いが強かったんですけど、本当に申し訳ない。彼らにはお詫びをしないといけない、そんな試合になりました。残念です」と述べて、2回戦に進出できなかったことを悔しがった。

 最後にもう一度、鍛治舎監督は「2年前から完璧にコロナ対策は、心血を注いでやってきたつもりなんですよ。それがこんなことになって、本当で仕方がない。陽性になった選手の責任じゃない。管理責任は私にありますし、本当に残念なことになりました」と口に。「この悔しさを後輩がつなげてくれると思います」と2年生と1年生の奮起を期待した。

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