【甲子園】コロナ集団感染の県岐阜商 初戦敗退にも鍛治舎監督「試合を戦うことができた。皆さんに感謝」

[ 2022年8月9日 18:53 ]

第104回全国高校野球選手権 1回戦   社10-1県岐阜商 ( 2022年8月9日    甲子園 )

<社・県岐阜商>2回1死一、二塁、小林(左)にマウンドを譲って降板する県岐阜商・山口(撮影・北條 貴史)
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 2年連続30回目出場の県岐阜商(岐阜)は、初出場の社(兵庫)に1-10で敗れた。

 県岐阜商は5日に新型コロナウイルスの集団感染が判明したため、メンバー18人中10人が入れ替わっての初陣。そんな苦しい状況の中、初回に1点を許す。さらに2回、3回には続けて打者一巡の猛攻を浴び、計7点を奪われる苦しい展開に。打線も社の先発・堀田を攻略できず、8回に1点を返すのが精いっぱいで、悔しい初戦敗退となった。それでも試合後は両チームの応援団から健闘を称える拍手が送られた。

 鍛治舎巧監督は「今年の3年生は本当にコロナに翻ろうされた苦しい世代だったけれども、本当なら出られなかったかもしれない中、こうして試合を戦うことができた。尽力してくださった皆さんに感謝したい」と第一声。出場が危ぶまれた中、日本高野連が新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの一部を改訂したことで、選手がグラウンドを踏めたことを喜んだ。

 試合は防戦一方となったが、そんな中で3番手の古賀が4回3分の1を1失点の粘投。鍛治舎監督は「(古賀は)唯一残った3年生のピッチャー、持ち味を出してくれた」と称えた。また、入れ替えメンバーでスタメンに名を連ねた2年生、高橋と高井がヒット。「次の主力を張る選手たちが、本当にいい経験を積んでくれた。(10個の)四死球、4つのエラー、下級生は悔しいものを持ち帰って、これを必ず次につなげてくれると思います」と締めくくって、前を向いた。

 15年春以来となる聖地での勝利、夏に限れば09年以来の勝利はお預けとなったが、この悔しさ、そして経験は来年への大きな糧となるに違いない。

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