“鷹の新8回の男”ソフトバンク・藤井がフル回転宣言!再奪首へ3連投も覚悟「ケアして疲れ残さない」

[ 2022年8月9日 04:45 ]

ソフトバンク・藤井皓哉(撮影・岡田 丈靖)                
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 パ・リーグ2位のソフトバンクは、9日からロッテと敵地で3連戦を行う。日程がハードで救援陣の調子が鍵を握っている8月決戦。リードした展開での8回の登板を任されている藤井皓哉投手(26)は、離脱者が続出している投手陣を救うべくフル回転を誓った。広島を2020年限りで戦力外となりながら再起を果たした右腕が、再奪首へ熱い思いを語った。

 ペナントの行方を左右する8月の戦い。藤本監督はこれまで封印していた3連投を解禁し、再奪首をもくろんでいる。「新・8回の男」こと藤井も、チームのために腕を振り続ける決意だ。

 「フルシーズンが初めて。疲れは多少なりとも出てくると思うけど、そんなことを言っていたら1年間は投げられない。ケアをして疲れを残さないようにやっていきたい」

 広島を20年限りで戦力外となり、昨年は四国アイランドリーグplusの高知でプレーした。昨年12月に育成選手で加入し、開幕前に支配下となった。今季は34試合登板で4勝0敗、防御率0・50。最速156キロの直球とフォークを武器に11ホールド、1セーブを記録し、奪三振率は驚異の12・62を誇る。好成績の裏には、ある工夫があった。

 ブルペンでは肩や肘への負担軽減を常に意識している。開幕当初は試合に対する不安から自然と球数が増えていたが、「球数を抑えたり、強度を落としたりしている。投げることで不安は解消されるけど、負担は必ず大きくなる」。現在では10球程度で肩をつくる。

 ブルペン陣は又吉が7月に右足甲の骨折などを負い、経験豊富な森も新型コロナウイルス感染で離脱中だ。藤井は「大変な状況だけど、できることはゼロで終わること。それがチームの勝ちにつながっていく」と自分の任務を果たすことに集中している。斎藤投手コーチは「無理をお願いするしかない。8回のプレッシャーを感じていると思う。それをどうはねのけるかはここから。頑張れという気持ち」とエールを送った。

 「勝ちゲームは球場の雰囲気も含めて多少なりと違うところはある。その中でも自分は変わらず投げていきたい」と藤井。守護神のモイネロにつなぐ重要な役割を果たし、チームを首位再浮上へと導く。(福井 亮太)

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2022年8月9日のニュース