「3時間半ルール」を撤廃 プロ野球実行委員会

[ 2013年3月7日 19:58 ]

 プロ野球の実行委員会は7日、東京都内で開かれ、東日本大震災後の節電対策として導入していた「試合開始から3時間半を超えて新しい延長回に入らない」という特別ルールを29日の今季開幕戦から撤廃することを決めた。長時間試合を防ぐことで節電効果を見込んでいたが、試合時間の大幅な短縮はみられず、延長12回制に戻す。

 日本野球機構の下田邦夫事務局長は「電力事情は好転しているわけではないが、引き分けがあまりにも多くなってファンの興味をそいでいる」と撤廃理由を説明。各球場、球団で節電に努め、審判、監督、選手がこれまで以上に試合のスピードアップを目指すことを確認した。再び電力事情が悪化すれば、すぐに会議を開いて対応するとしている。

 「3時間半ルール」は東京電力福島第1原発事故で厳しくなった電力事情を考慮して、2011、12年シーズンに実施された。思うように試合時間の短縮が進まない一方で、引き分け数が大幅に増えたことなどから、見直しを求める声が出ていた。

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2013年3月7日のニュース