釜田 全球セットポジションで5回零封 あの明石で…

[ 2013年3月7日 06:00 ]

<楽・西>明石城をバックに力投する釜田

オープン戦 楽天2―0西武

(3月6日 明石)
 思い切り右腕を振った。5回2安打無失点。楽天・釜田が本来の姿を取り戻した。

 久米島キャンプ初日の朝の声出し。エース田中の前で「開幕投手を狙います」と堂々と宣言した。制球力を磨くため、バランス重視型の投球フォームに変えたが、しっくりこない。2月27日の西武との練習試合(アイビー)では4回3四死球で2失点。この日は「僕の野球人生で初めて」という全球セットポジションからの投球で、安定と躍動感を求めた。最速は144キロ。自己最速の153キロには及ばないが「今までコントロールに気を使いすぎて小さくまとまっていた。(セットからの投球は)今後も続ける」と話した。

 楽天にとって、この日の兵庫県立明石トーカロ球場は記憶に刻まれた場所。2年前の3月11日。東日本大震災が発生した際、ここでオープン戦を戦っていた。試合は途中で中止。そこから復興を目指す被災者との共闘が始まった。11年ドラフトで入団した釜田は当時のことを知らないが、楽天が背負った使命は理解している。

 「いい意味で相手バッターを見下して投げたい」。19歳右腕は本気で開幕投手を狙っている。

 ▼楽天・星野監督(釜田は)結果は良かったが、内容がな。開幕?あとオープン戦3試合は投げる。まだ安心の「あ」の字もないわ。

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