未知数なオランダ 中軸注意も「あっさりして嫌らしさはない」

[ 2013年3月7日 14:17 ]

オランダ代表練習で談笑するジョーンズ(左)とバレンティン

日本代表・橋上戦略コーチが分析

 未知数の部分が多いオランダで、橋上コーチが最も警戒しているのが長打力だ。2次ラウンドの舞台は狭い東京ドーム。特に国内球団に在籍する4番バレンティン(ヤクルト)、5番ジョーンズ(楽天)の中軸は要注意が必要だという。

 「打線は粗さはあるけどパワーがあるし、そこそこ振れている印象。とにかく走者を置いたところであの2人には回したくない」。バレンティンは2年連続本塁打王。昨年巨人戦で打率・262、5本塁打、13打点。東京ドームでの本塁打は1本だったが「いいところでやられた印象が強い」と話す。ジョーンズはメジャー通算434本塁打を誇る。相手投手のレベルが上がる中、得点力不足が余計に日本の投手陣に重圧をかける。一発を警戒し、慎重な配球が必要だ。

 対戦の可能性がある長身右腕・コルデマンスは角度があり、目線を上げすぎないことも重要になる。「ただ、チームカラーはあっさりして嫌らしさはない」。カギを握るのは先制点になる。

 ▽オランダ 北西ヨーロッパに位置する立憲君主国で人口約1670万人。国土の1/4が海抜0メートル以下にあり、風車を利用して土地を干拓してきた。中継・加工貿易を中心とした通商国家で欧州の物流拠点。野球はジョーンズ、バレンティン、かつてヤクルトでプレーしたヘンスリー・ミューレン監督らカリブ海に浮かぶオランダ領アンティル諸島出身選手が多い。欧州選手権は過去最多の20回優勝。11年IBAFワールドカップはキューバを破り初優勝した。WBCでは06年は1次ラウンド敗退ながら、09年はドミニカ共和国に連勝して2次ラウンドに進出するなど近年の躍進は目覚ましい。

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