台湾戦ポイント 王建民の「低め捨てろ」 橋上コーチが分析

[ 2013年3月7日 07:27 ]

キャッチボールで調整する台湾代表の王建民

 侍ジャパンが1次ラウンドを終えた6日、2次ラウンド突破へ本格的な対策へ動き出した。焦点は、8日の初戦で対戦するB組1位の台湾。橋上秀樹戦略コーチ(47)がデータを分析し、対策の重要ポイントを挙げた。

 先発が予想され、シンカーを駆使する王建民攻略には、低めを捨てることを徹底。また、オランダ対策は狭い東京ドームで長打力をいかに封じるかが、カギとした。

 B組の結果は、予想通りだったという。台湾の1位通過。1次ラウンドB組を偵察する前、橋上コーチは「台湾を重点的に見ておいてくれ」と指示した。戦力が高いことは分かっていたのだ。

 その強敵について、レベルの上がった打力以上に警戒しているのが、初戦の先発が予想される元ヤンキースのエースだった王建民。「往年の球威はないと思う。でも、ボールを動かしてゴロを打たせにくる投球は変わらない。あのシンカーはかなり厄介になりそうです」と話した。

 かつての150キロ超の速球ならファウルになりやすいが、140キロ台で沈むとゴロになる。早いカウントで打たせるパターンで、初戦のオーストラリアを6回まで61球無失点。3つの併殺を取った。そのシンカー攻略のポイントが「低めをいかに捨てるか」。オーストラリア戦の球審は日本の森審判員だったが、2次ラウンド以降の球審は大リーグの審判員が務める。「メジャーの球審を見てると、低めは取らない。低めを捨てて、高めの甘い球をしっかり捉えられるか」。球数制限が80球に増える2次ラウンド。球数を投げさせて王建民のペースにしないためにも低めの見極めが重要になってくる。

続きを表示

この記事のフォト

2013年3月7日のニュース