大谷2死満塁で三邪飛 本拠初陣3の0も「楽しかった」

[ 2013年3月7日 06:00 ]

<日・巨>9j回2死一塁、日本ハム・大谷は空振りの三振に倒れ引き分けで試合終了となる

オープン戦 日本ハム2―2巨人

(3月6日 札幌D)
 待望の本拠地デビューは無安打に終わった。それでも試合後の大谷の表情はすがすがしかった。全3打席で9球。臆することなく、ストライクゾーンに来た球には全て手を出した。

 「結果で応えられれば良かった。まだまだ力を出せなかった。でも声援がうれしかったし、楽しかった」

 出番は6回。DHの小谷野の代打として2球目の外角高め146キロを中堅方向へ。当たりは良かったが二ゴロ。7回2死満塁では西村の真ん中高めの141キロ直球を打ちにいったが、球の下を叩いて三邪飛となった。「自分の感覚とちょっとしたズレがあった。高校時代ならあそこを打てていたのでしょうけど手元で切れがありますね」。9回は2死一塁から2球続いたシンカーをいずれも空振りして三振。最後の打者となった。「最後の2球は直球に絞っていた。真っすぐがきていれば」。だが追い込まれても球種を絞る割り切りの良さも大谷の魅力だ。

 試合前のフリー打撃では49スイング中5発を広い札幌ドームの右翼席へ。その後はブルペンで58球を投げた。打撃練習後のブルペン入りは自主トレ、キャンプを通じて初めて。この日はDHでの出場で守りには就かなかったが栗山監督は「こっちは二刀流に本気。打ってから投げるパターンもやらないと」と話した。

 「彼が持っている課題がかなり高いレベルにあることが分かった」と指揮官。大谷は7日に帰京し2軍に合流するが、1軍が関西遠征を経て関東に戻る15日までに教育リーグ全5試合に出場予定。そこで結果を残せば16日のオープン戦、オリックス戦(鎌ケ谷)から1軍再合流の可能性は高い。「まずはしっかり力をつけてきたい」。結果は出なかったが、大谷は少しずつ前に進んでいる。

 ◇大谷の印象は?

 ▼巨人福田(6回に二ゴロに抑える) 多少(球場の独特の雰囲気が)あったけど、いつも通りの投球を心がけただけです。

 ▼巨人西村(7回に三邪飛に) それ(大谷)どころじゃなかった。そこまで気にしていられなかった。

 ▼巨人田原誠(9回に空振り三振に) 雰囲気があった。甘いところにいったら打たれるなと思った。

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