マー君、2回6K 侍、キューバに初黒星も光明見えた

[ 2013年3月7日 06:00 ]

<キューバ・日本>力投する田中

WBC第1ラウンドA組 日本3―6キューバ

(3月6日 ヤフオクD)
 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す侍ジャパンのエース・田中将大投手(24)が6日、キューバ戦で復調の兆しを見せた。4回から登板し、2回3安打1失点も最速151キロを計測し、6アウト全てを三振で奪ってみせた。試合はWBC4度目の対戦で初めてキューバに敗戦。2勝1敗で1次ラウンドA組2位となり、8日の2次ラウンド初戦でB組1位の台湾と対戦する。
【試合結果 WBC1次R組分け&日程 WBC2次&決勝R】

 敗戦後、田中は一塁ベンチ前で手を叩きながらナインを迎えた。1次ラウンドは2位通過。キューバに初めて敗れる屈辱を受けたが、エースの復調は大きな光明だった。

 「今までとは違う手応えがある。状態は上がっていると思う」

 4回から2番手で登板したが、いきなり連打を浴びた。わずか5球での失点劇。本番前の実戦2試合で結果を残せず、先発を任された2日の初戦ブラジル戦(ヤフオクドーム)も2回4安打1失点、わずか23球で降板した。1死後にまた安打を浴び一、三塁となった。開き直るしかなかった。

 続くトマスへの初球に114キロのカーブを投球。前のめりとなった反応を見て「使える」と感じた。滑りやすいWBC球では操れない球種として、実戦で1球も投げていなかった球種を初めて投げた。球速の遅いカーブは体全体を使って、腕をしっかり振って投げなければならない。腕が振れ始めた。後続を連続三振に仕留めると、5回も全て三振。圧巻の5者連続の空振り三振だ。直球は今季最速の151キロを計測し、カーブとの緩急差は39キロ。スライダー、スプリットでも面白いように空振りを奪うなど、カーブの効果は結果に表れた。「1イニング目は動きが硬かったけど、最後は腕を振って投げられた」と手応えを口にした。

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