【ジャンプ】二階堂蓮、父が戦った舞台で悲願の銅!「父さんの前で獲れたのが本当にうれしい」
ミラノ・コルティナ五輪 ジャンプ男子個人ノーマルヒル ( 2026年2月10日 プレダッツォ・ジャンプ競技場 )
Photo By AP
男子個人ノーマルヒルは10日、プレダッツォ・ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS107メートル)で行われ、初出場の二階堂蓮(24=日本ビール)が101メートル、106・5メートルの合計266・0点で銅メダルを獲得した。グレゴア・デシュワンデン(34=スイス)と同点の3位で1980年レークプラシッド大会70メートル級の八木弘和とデッカート(東ドイツ=当時)以来2度目のジャンプ同点メダルとなった。2連覇を狙った小林陵侑(29=チームROY)は8位だった。
両拳を握った二階堂は渾身(こんしん)の雄叫びを上げた。勝負の2回目、106・5メートルの会心の飛躍でトップに立った。欧州勢の旗を持ったファンが多く駆けつけた会場がざわつく。「メダル獲ったっしょ」。確信があった。後続を待ち、結果は3位。銅メダルを首にかけた24歳は喜びを爆発させた。
「いやあ、もう最高っす!楽しい。やめなくて本当に良かった」
異例の決着になった。2回目を終えて266・0点。この時点で首位に躍り出て「超えられるもんなら超えてみろ!」と思った。すると、直後にデシュワンデンが同じ点数で並んだ。五輪のジャンプ競技では2例目の同点メダル。3人用の表彰台は“大渋滞”で「みんなデカくて狭かったっす」と笑った。
元世界選手権代表の学さんを父に持つ。8歳冬に体験会で手作りの2メートルの台を飛んだ瞬間、ジャンプのとりこになった。エリートのように映るが、二階堂を支えるのは「反骨心」。下川商高で全国総体優勝など世代の先頭を走るも、卒業時に実業団から声はかからず。ジャンプをやめようと思ったが「絶対世界に出られるものを持っている」と必死に説得してくれたのが父だった。
東海大に進学も、競技に集中するため約1年で中退。田植えのアルバイトなどで活動費を捻出した。約1年後、父・学さんの縁もあって現所属の日本ビールの内田茂社長(74)につながる。22年11月、2人で東京の本社に出向いた。「スキー界の大谷翔平を目指す」。そう記された契約書にサインした文字は、決意を示すように濃かった。
くしくも、五輪会場は父が世界選手権を戦った舞台。反抗期にはぶつかったこともあったが、ともに歩んできた道は夢の実現へとつながっていた。「父さんの前で獲れたのが本当にうれしい」。親子は強く抱き合い、喜びを分かち合った。
≪父・学さん「蓮にありがとう、ですね」≫プレダッツォ・ジャンプ競技場は二階堂の父・学さん(59)が91年に世界選手権を戦った舞台だ。35年ぶりの訪問は、自身が届かなかった五輪へ、息子からの招待。メダル獲得の瞬間を目の当たりにし「蓮にありがとう、ですね。本当に最高です」。五輪用の紅色のヘルメットを届けたのも学さんだった。
母・美穂子さん(53)は体を動かすことが大好きな子供だったと明かす。「スパイダーマンが憧れ。スーパーに行っても、その辺で側転をして。他のお客さんに迷惑をかけてしまうのでいつも怒っていました」と笑う。
そんな二階堂が競技を始めたのは小2の冬。学さんが「絶対に海外に行けるように教える。その代わり甘くない。それでもいいか?」と言うと「やる」と即答したという。2年前、学さんは自身のトロフィーを処分した。「蓮の時代になった」との思いからだった。
蓮の名付け親は母方の祖父。蓮(ハス)は泥の中から花を咲かせる。学さんは「本当に花咲いたなという感じがします」と、かみしめるように言った。
【二階堂蓮アラカルト】
☆生年月日 2001年(平13)5月24日生まれ、北海道江別市出身の24歳。1メートル67。家族は両親、姉、兄。
☆競技 小2の時に札幌ジャンプ少年団で始める。北海道・下川商3年時に全国高校総体優勝。22~23年からW杯に本格参戦し、先月ジャンプ週間第3戦を兼ねた個人14戦(オーストリア)で初優勝。
☆新婚 今年1月13日に会社員の麗奈さん(26)と婚姻届を提出。出会いは約2年半前に飲食店で酔いつぶれているところを介抱してもらったこと。
☆ニッカレン 初優勝の際に大会中継やSNS上で「ニッカレン」が話題に。五輪金メダル4つを誇る鳥人マッチ・ニッカネン(フィンランド)と名前の響きが似ていることが由来。本人はオリジナルのニックネームを募集中。
☆好きな言葉 「楽しむ」。成績を突き詰めると視野が狭くなるため楽しむことを忘れないように。
☆アニメ好き トップ3は「ソードアート・オンライン」、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」、「ジョジョの奇妙な冒険」。自分で絵を描くことも。
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