【ジャンプ混合団体解説】船木和喜氏 日本が再び世界の頂点に近づいた NH飛型点にはまだ伸びしろある

[ 2026年2月11日 20:47 ]

<ミラノ・コルティナ五輪 スキージャンプ混合団体>銅メダルを獲得し号泣する高梨沙羅(撮影・小海途 良幹)
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 日本が混合団体で同種目初のメダルとなる銅を獲得した。丸山希(27=北野建設)、小林陵侑(29=チームROY)、高梨沙羅(29=クラレ)、二階堂蓮(24=日本ビール)のオーダーで臨み、1034点をマーク。団体種目では14年ソチ大会男子の銅以来のメダルとなった。スロベニアが1069.2点で2連覇を達成し、ノルウェーが1038.3点で2位に入った。 前回苦い思いをした混合団体のメダル獲得は、本当に良かった。小林陵、高梨という軸に、丸山、二階堂という新戦力が台頭し、日本が再び世界の頂点に近づいた印象を受けた。1998年長野五輪でラージヒルと団体で2冠に輝いたスポニチ本紙評論家の船木和喜氏が解説した。

 【解説】想定外だったとすれば2本目のアンカー、二階堂のゲートファクター。現在のルールではゲートを下げる=助走が短くなると加点を得られるため、直前のドイツ選手はゲートを下げ、4・5点の加点を得た。日本も二階堂に同様の戦略を取ったが、自主的にゲートを下げた場合の加点はヒルサイズの95%以上、今回なら101・5メートル以上飛ばないと得られない。二階堂は101メートルで、あと50センチ距離が伸びれば銀に届いたのだから、戦略は正しかった。1本目グループ1位だった二階堂の活躍は素晴らしく、2本目の飛躍もほぼ完璧で、不利な風に当たったことを「不運」と受け入れるしかない。

 個人2試合も含め、飛距離で差がつかないノーマルヒルの試合で選手ができることは、着地のテレマーク姿勢を含めた飛型点をアップしていくこと。ここは日本にまだ伸びしろがある。ただし、これから始まるラージヒルは、より飛距離に差が出るはずで、飛躍の技術そのものの優劣がはっきりする。日本選手は全員好調をキープしており、もっといい色のメダルを期待したい。(98年長野五輪スキージャンプ2冠)

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