【岡崎真の目】フィギュア団体「金に値する銀メダル」重圧の中で自己新、佐藤は素晴らしいの一言

[ 2026年2月9日 19:25 ]

<ミラノ・コルティナ五輪 フィギュア団体>銀メダルを獲得し笑顔の(左から)坂本花織、佐藤駿、鍵山優真、吉田唄菜、森田真沙也、三浦璃来、木原龍一(撮影・小海途 良幹)
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 ペアのりくりゅうは気迫あふれる揺るぎない演技だった。全日本の時にケガをしたので少し心配していたが、そんな不安は全く感じさせず、SPもフリーも自信に満ちた演技でチーム全体を引っ張った。

 女子の坂本は中盤からジャンプの軸が少し傾いたりするところもあって、ダブルアクセルからの3連続が2連続になってしまった。それでも全体的にはきちんとまとめて、しっかりGOE(出来栄え評価)で加点を稼いでいたのはさすがベテラン。その辺を修正してさらに質を上げていけば、次の個人戦ではまだまだ得点を伸ばせるはずだ。

 米国と同点首位の大接戦の中で大トリでリンクに立った佐藤には、物凄いプレッシャーがかかっていたに違いない。その中で自己ベストを更新したのだから素晴らしいの一言に尽きる。佐藤のジャンプには力みや無駄な力が入っていない。高さと距離があって流れもある鍵山とはまた違うタイプで、回転が速く無理がないのが一番の特徴だ。今季はさらに精神面でも成長した。このプレッシャーの中でベストの演技ができたことはさらに大きな自信になったはずだ。

 日本はチームとしての結束力の強さが見てとれたし、「金に値する銀メダル」と言っても過言ではないと思う。ただ、団体で手堅く勝つにはこれからアイスダンスの強化も重要になってくるだろう。今回の2人は十分チームに貢献してくれたが、この銀メダルを次にどうつなげていくか。日本フィギュア界全体で取り組む必要がありそうだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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