マラソン代表選考決着 東京五輪は3枠目の大迫、一山が入賞 パリ五輪どうなる メダル争いは厳しく

[ 2024年3月10日 11:51 ]

パリ五輪・マラソン代表(左上から時計回りで)小山直城、赤崎暁、大迫傑、前田穂南、一山麻緒、鈴木優花
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 10日の名古屋ウィメンズマラソンでパリ五輪代表選考が終了し、男女の代表6人が決定した。

 男子は昨秋MGC優勝の小山直城(ホンダ)、2位の赤崎暁(九電工)に加え、その後の指定大会で日本陸連の設定タイム突破者が現れなかったため、MGC3位の大迫傑(ナイキ)が代表に。

 女子はMGC優勝の鈴木優花(第一生命グループ)、2位の一山麻緒(資生堂)、1月の大阪国際で2時間18分59秒の日本記録をマークした前田穂南(天満屋)が代表となった。

 21年東京五輪では、代表選考会となった19年MGCで男子は中村匠吾、服部勇馬、20年東京で当時の日本記録となる2時間5分29秒をマークした大迫が切符をゲット。女子はMGC優勝の前田、2位の鈴木亜由子、20年名古屋ウィメンズで設定タイム突破者で最速となった一山が代表となった。

 東京五輪本番では大迫が6位入賞、一山が8位入賞。ともにMGCで切符を得られなかった選手が日本人最上位となった。MGCで勝負強い選手、その後の指定大会でスピードのある選手を選ぶ選考だったが、結果を出したのは後者だった。

 五輪では男子は92年バルセロナ銀の森下広一、女子は04年アテネ金の野口みずき以来、日本勢は表彰台から遠ざかっている。

 男子は2時間0分35秒の世界記録保持者、キプトゥム氏が2月に事故死。現役最速は五輪連覇中キプチョゲの2時間1分9秒で、パリ代表で日本最速の大迫の自己ベスト2時間5分29秒との差は4分20秒。女子にいたっては前田の日本記録2時間18分59秒に対し、アセファの世界記録2時間11分53秒と7分6秒もの差がある。

 本番もスピードを誇るアフリカ勢が猛威を振るうのは間違いない。日本勢のメダル争いは厳しく、現実的な目標は入賞となる。

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