【和歌山巡業】大関・豊昇龍が今年の高校横綱に胸を出し「ぶっ飛ばされた」と苦笑い

[ 2023年10月21日 21:16 ]

高校横綱の西出(和歌山商2年)に胸を出す大関・豊昇龍                               
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 大相撲秋巡業は21日、和歌山市の和歌山ビッグホエールで行われ、大関の豊昇龍(24=立浪部屋)が稽古終了後に今年の高校横綱、西出大毅(和歌山商2年)に稽古をつけた。

 午前11時、幕内の稽古が終わると、和歌山商、箕島高の相撲部と地元の中学生が土俵に登場し関脇・琴ノ若、関脇・若元春、平幕の宇良、隆の勝ら関取衆の胸を借りた。相撲どころの和歌山だけに、今年の高校総体個人の部優勝の西出に加え、今月上旬に立川市で行われた世界ジュニア無差別級で優勝した野田典雅(箕島高3年)らそうそうたるメンバーが集結。豊昇龍は高校横綱の西出に胸を出したが、相手も伸び盛りの高校生。勢いあまって土俵下まで持っていかれ「ぶっ飛ばされたな」と苦笑いを浮かべた。

 大関自身は宮城県で行われた2017年高校総体で鳥取城北高のアマルサナー(十両・狼雅)に決勝で敗れたが「高校時代は(タイトルは)取ってないけど大相撲で優勝しているから。狼雅にいつも言っています(笑い)」と負けん気の強さをのぞかせた。一方、大関に思い切りぶつかった西出は「重かったです」と大関の壁に圧倒され興奮気味。それでも「貴重な体験ができて、めちゃくちゃうれしいです。目標は豊昇龍関です」と目を輝かせていた。

 公開稽古では大関同士の三番稽古で霧島と2勝3敗だった。モンゴル出身同士とあって、投げの打ち合いになる「2人でやるとモンゴル相撲になっちゃう」。鮮やかに相手を転がした下手ひねりには「どうだった?」と逆質問するほどで「まあ悪くないし、ここまでは順調です」と表情も明るかった。

 この日は今巡業で初めて横綱、大関の4人全員が相撲を取り、大関・貴景勝は朝乃山と3日連続の三番稽古で5勝5敗。前日から相撲を取る稽古を再開した横綱・照ノ富士は若元春と4番取って全勝だった。

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