元アマ横綱・大の里が新十両確実「精神面が鍛えられた」まさかの3勝3敗からようやく勝ち越し

[ 2023年7月22日 15:43 ]

大相撲名古屋場所14日目 ( 2023年7月22日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

<大相撲名古屋場所14日目>英乃海(右)を寄り切りで破る大の里(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 元アマチュア横綱で幕下10枚目格付け出しデビューから2場所目の大の里(23=二所ノ関部屋)が、西十両12枚目の英乃海(34=木瀬部屋)を破って勝ち越しを決めた。

 強烈な体当たりから右を差し勝って下手を引くと、左も差して前に出ながら相手の上体を起こして寄り切り。十両と幕下の“入れ替え戦”の意味合いが強い大一番を制し、来場所の新十両昇進を確実にした。

 「とにかくホッとしています」。安どの表情が見られた。今場所も大勝ちの期待が高く、本人も「自信あった」と一気に十両昇進を決められると見込んでいた。「まさか3勝3敗になるとは思ってなくて」。デビュー2場所目で苦戦を強いられ、精神的に追い詰めれらた。「こんなに落ち込むか?ってぐらい。ご飯も食べられない状態」だったという。地元・石川県津幡町から応援に駆けつけた両親の前で勝ち越しを決め「苦戦したけど凄く精神面が鍛えられた」と胸をなで下ろした。

 視線は早くも前を向いている。「早く秋場所に向けて稽古を再開したい。次は15日間取るので、今場所みたいな相撲だと絶対負け越してしまう。自分の相撲を見つめ直していきたい」。3敗して得た経験を糧に、関取として臨むことになる来場所を見据えた。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年7月22日のニュース