19歳・伯桜鵬、北勝富士との直接対決制して優勝争いトップ並んだ!見えた109年ぶり新入幕V

[ 2023年7月22日 16:35 ]

大相撲名古屋場所14日目 ( 2023年7月22日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

<大相撲名古屋場所14日目>北勝富士(右)と激しくぶつかる伯桜鵬(撮影・椎名 航)
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 大相撲名古屋場所は22日、14日目の取組が行われ、新入幕の伯桜鵬(19=宮城野部屋)が単独首位に立っていた平幕・北勝富士(32=八角部屋)との直接対決を制し、11勝3敗で優勝争いトップに並んだ。優勝制度確立の1909年夏場所以降、1914年夏場所の両国以来109年ぶりの快挙となる新入幕優勝に王手をかけた。

 伯桜鵬は北勝富士の圧力に追い詰められながらも土俵際で逆転の突き落とし。物言いがついたが「かかとが残っていた」として軍配通り伯桜鵬の勝利。賜杯の行方は千秋楽へと持ち込まれた。

 昭和以降最速タイの所要3場所で新入幕を果たした伯桜鵬は今場所5日目までに2敗を喫したが、6日目に過去3度対戦して全て敗れていた豪ノ山との新入幕対決を制すと、翌日には遠藤との“スピード出世対決”に完勝。8日目には同じ新入幕の湘南乃海を破った。9日目に大翔鵬に敗れたが、その後は5連勝。琴恵光、大関経験者の高安、小結・阿炎を下すと、13日目には関脇以上を総なめにしていた好調の平幕・錦木との大一番に鮮やかな内掛けで逆転勝ち。10勝目を挙げて優勝争いに踏みとどまった。

 この日、2敗で単独首位だった北勝富士を下したことで、伯桜鵬の記録ずくめの初優勝も現実味を帯びてきた。所要3場所での新入幕での優勝はもちろん最速。初土俵から15場所目で優勝した昭和以降1位の輪島の記録を大きく更新する。新入幕優勝は1914年夏場所の両国以来109年ぶり。2003年8月22日生まれ、19歳11カ月の伯桜鵬が賜杯を手にすれば、史上最年少19歳5カ月だった1992年初場所の貴花田以来、31年ぶりの10代優勝となる。

 ◇伯桜鵬哲也(はくおうほう・てつや)2003年(平15)8月22日生まれ、鳥取県倉吉市出身の19歳。小4から相撲を始め、鳥取西中3年時に白鵬杯優勝。鳥取城北高2、3年時に高校横綱を獲得。22年9月、全日本実業団選手権で優勝。宮城野部屋に入門し、今年初場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵。同場所で幕下優勝、十両では2場所連続の2桁勝利を挙げた。新入幕を果たした今場所からしこ名を本名の落合から伯桜鵬に改名。1メートル81、162キロ。

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