優勝争い おっつけうまくかわせれば伯桜鵬が有利

[ 2023年7月22日 04:43 ]

大相撲名古屋場所13日目 ( 2023年7月21日    ドルフィンズアリーナ )

錦木を破り、気迫のこもった表情を見せる伯桜鵬(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 【玉ノ井親方・視点】興味深い展開になった。伯桜鵬の潜在能力の高さは誰もが認めるところ。だが、新入幕でここまで優勝争いに絡んでくるとは予想していなかった。

 まず感心するのは下半身の備え。取組中に重心が高くなることがほとんどない。少しでも高いと感じたらすぐに修正できる。常に腰を下ろして相撲を取っているので、土俵際でも粘ることができる。錦木戦も右に回り込みながら、ブルドーザーのような圧力をかわしていた。

 相撲勘も良い。勝負を決めた内掛けも錦木は無警戒だった。相手にまだそれほど研究されていない新入幕という立場も、伯桜鵬には追い風になっている。きょう14日目の北勝富士戦は大一番。だが気持ちは追いかける方が楽。北勝富士のおっつけをうまくかわして差すことができれば、伯桜鵬に有利な流れになるだろう。 (元大関・栃東)

続きを表示

スポーツの2023年7月22日のニュース