若隆景、右膝前十字靱帯断裂していた 4月初旬に再建手術 2人の兄と荒汐親方から完全復活願う声

[ 2023年4月14日 16:34 ]

若隆景
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 大相撲春場所を途中休場した関脇・若隆景(28=荒汐部屋)が右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂していたことが14日、分かった。

 春場所13日目の琴ノ若戦で右膝を負傷。翌日、日本相撲協会に提出された診断書には「右前十字靱帯損傷、右外側半月板損傷、骨挫傷、右外側側副靱帯損傷で3カ月程度の療養を要する」と記されていた。

 4月初旬に右膝前十字靱帯の再建手術を受けた。師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)によると、靱帯は断裂していたという。「ケガなのできちんと治すことが大事。治すことだけに専念してほしい」と焦らず完治させる方針を示した。

 一般的には、手術から競技復帰まで半年以上がかかるとされているケガ。夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)から3場所連続で全休すれば、1年以上関脇の座を守っていた次期大関候補が幕下まで番付を下げることになる。それでも師匠は「番付はどこまで落ちるか分からないけど、ケガを治してからもう一回頑張るしかない」と愛弟子の完全復活を期待した。

 若隆景の次兄・若元春(29)は夏場所での新関脇昇進が有力視されており、関取になってから初めて弟の番付を超えることになるが「まだまだ弟の背中を追いかけている状況。早くケガを治して戻ってきてほしいですね」と敬意を込めながら思いやった。長兄の幕下・若隆元(31)は「大丈夫ですよ」と多くは語らず、完全復活を願い、信じていた。

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2023年4月14日のニュース