坂本花織、葛藤のシーズン完走「気持ちも体も強くなれた」

[ 2023年4月14日 21:15 ]

フィギュアスケート世界国別対抗戦第2日 ( 2023年4月14日    東京体育館 )

<フィギュア国別対抗戦第2日>女子フリー、演技をする坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 女子フリーが行われ、日本チーム主将で世界選手権女王の坂本花織(シスメックス)は今季ベストに迫る145・75点で2位だった。冒頭の2回転半からリズムに乗り、次々とジャンプを成功。後半の2回転半―3回転トーループで転倒したが「ミス引きずらずに(次の3回転)ループをしっかり降りれたのは今まで培ってきたモノが発揮できた部分」と前向きに捉えた。

 北京五輪で銅メダルを獲得し、モチベーション維持にも悩まされた今シーズン。「こんなにも大変なんだと。休んだ方が正解だったのかなと最初は思う部分があった。続きてきたからこそ感じられるものがあった」と話し「今季やってみて学ぶことがたくさんあった。気持ちも体も強くなれた」と胸を張った。

 今大会はSP、フリーとも2位。「ここで終わっちゃいけないんだと教えてくれた。この悔しさを来季につなげたい」と出直しを誓い「来季は今季ほどつらくならないんじゃないかなとおもっている。それはしっかり試合で結果を残してこそ証明できる。シーズン最初から良い成績を残したい」と前を向いた。

 強豪ロシア勢が不在だった今シーズンは「(ロシア勢が)いないから表彰台に立てたのがどこかにある」とも率直に語り「帰ってきても堂々と表彰台に乗れるレベルまで安定感を出していかないといけない。若い子たちには負けないぞという勢いで頑張りたい」と意気込んだ。

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