【中村泰輝入門会見】海洋高・田海哲也総監督「まだまだ未完成」アマ横綱の伸びしろに期待

[ 2023年4月6日 20:45 ]

入門会見に出席した(左から)海洋高相撲部の田海哲也総監督、二所ノ関親方、中村泰輝、中田匠校長(撮影・前川 晋作)
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 日体大を3月に卒業した昨年のアマチュア横綱の中村泰輝(22)が6日、母校である新潟県糸魚川市の海洋高で二所ノ関部屋入門会見を行った。

 能生中、海洋高で6年間指導した田海哲也総監督(62)は、大相撲の世界に挑戦する教え子に大きな期待を寄せた。「一番のポイントは伸びしろだと思っています」。2年連続アマチュア横綱など大学4年間で計13冠を獲得した逸材に秘められた、無限の可能性を感じていた。

 石川県津幡町出身の中村は小学生時代に全国大会の入賞経験はなかったが、新潟へ相撲留学した中高6年間で急成長した。田海総監督は「長所を生かすようにのびのび取らせた」という。細かい指導で一つの型を究めさせるのではなく、その大きな体と才能を最大限引き出すようにした。「大学では突き押しでやっていたけど、もしかするとまわしを取ってもおもしろいかもしれない。差して(腕を)返していくのもいいかもしれない」。突き押しでも四つでも今後やっていけると、相撲の幅の広さを見込んでいる。

 「まだまだ未完成。伸びしろが今後の勝負になるんじゃないかと思う」。1メートル93、175キロの巨体から繰り出す立ち合いの爆発力が魅力のアマチュア横綱だが、恩師いわく“未完の大器”だという。プロの世界でどこまで活躍していくか、完成された時にはどんな力士に成長するのか、幕下10枚目格付け出しデビューの夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)から注目だ。

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