松元克央が100M自由形で日本新記録で2冠 「うれしくて頭が回らない」 世界の舞台に戻ってきた

[ 2023年4月6日 18:13 ]

競泳日本選手権第3日 ( 2023年4月6日    東京アクアティクスセンター )

<第99回日本選手権水泳競技大会 3日目>男子100メートル自由形決勝で日本新記録で優勝を果たし、ガッツポーズの松元(撮影・河野 光希)
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 世界選手権(7月、福岡)の日本代表選考会を兼ねた競泳日本選手権は6日、東京アクアティクスセンターで大会3日目を迎え、男子100メートル自由形は、東京五輪代表の松元克央(26=ミツウロコ)が47秒85の日本新記録で優勝した。100メートル自由形とともに、世界選手権代表に内定。9日の選考委員会で正式決定する。

 前半を22秒96と積極的に入り、後半も他の選手の追い上げを許さなかった。「本当に素直にこんなタイムが出るとは思っていなかったのでうれしいです。感覚以上のタイムが出て、今はうれしくて、頭が回らないです」と語った。これまでの日本記録は中村克の47秒87で、0秒02上回った。

 松元は5日の男子200メートル自由形も1分44秒98で、21年4月にマークした日本記録まで0秒33に迫るセカンドベストで、世界選手権の代表に内定した。

 会場は21年の東京五輪でメダル候補に挙がりながら、満足な結果は得られなかった。その舞台で完全復調を印象づけた。東京五輪後に約5年間師事した鈴木陽二コーチの元を離れ、新興チームのミツウロコに所属。イギリスに約3週間短期留学するなど新たな挑戦をした。年末年始には鈴木コーチ元で練習をし「やっぱり鈴木先生の練習はきつい」と実感。その後は量、質ともに練習強度を上げ、今大会を迎えた。19年世界選手権(韓国・光州)では200メートル自由形で銀メダルを獲得した。愛称はカツオ。「世界の若い選手は次々に47秒台を出していたので、僕もその舞台にやっと立てたのかなと思う」を戻ってきたカツオは世界を見据えた。

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2023年4月6日のニュース