【中村泰輝入門会見】二所ノ関親方「考える力とケガをしない体作り」プロ仕様への育成に必要なこと

[ 2023年4月6日 21:16 ]

入門会見を終え、握手を交わす中村泰輝(左)と二所ノ関親方(撮影・前川 晋作)
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 日体大を3月に卒業した昨年のアマチュア横綱の中村泰輝(22)が6日、母校である新潟県糸魚川市の海洋高で二所ノ関部屋入門会見を行った。同席した師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は、大学13冠の逸材に「大の里」というしこ名をつけ、大きな期待を込めた。

 ――一緒にやっていきたいと思った一番の理由は?

 「稽古熱心なところ。大相撲には稽古を持続できる体と精神が必要で、それができていると思う」

 ――どのような力士に育てていきたいか

 「これから大相撲仕様の体にして、立ち合いもプロとアマチュアでは違うのでそういうところもしっかり教育していく。スピード出世の力士も注目されているけど、最終的にどこに行くかが大事なので、じっくり育てて長く上位で活躍できるような力士に育てていきたい」

 ――これからどこを磨いてほしい?

 「技術は自然に身についていくし、覚えようと思えばいくらでも覚えられる。馬力をつけるのは若い時にしかできないこと。凄くつらい稽古だけど耐えられる根性あると思うので、馬力を鍛えていきたいと思います」

 ――プロとアマチュアの違いについて、どのように教えていく?

 「15日間、年6場所を戦い続ける体は頑丈にしていかないと壊れてしまうと思う。上位に行くと毎場所同じ相手と戦うので駆け引きや研究もあると思うので脳を鍛えることも大事。考える力、そしてケガをしない体作りをしっかりやっていきたいなと思っています」

 ――「稀勢の里」と「大の里」。師弟としての意識はある?

 「もちろんあります。“里”は土台をしっかり作るという意味がある。しこ名の通り土台、下半身をしっかり作ることを意識してやってくれたらと思います」

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2023年4月6日のニュース