赤松諒一 走り高跳び大会新でV 岐阜大研究生で高齢者の転倒防止システム研究の二刀流

[ 2023年2月5日 18:16 ]

陸上日本室内選手権 最終日 ( 2023年2月5日    大阪城ホール )

陸上日本室内選手権の走り高跳びを2メートル27の大会新で制した赤松諒一(中央)
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 男子走り高跳びは昨年の世界選手権代表・赤松諒一(27=アワーズ)が大会記録を3センチ更新する2メートル27で優勝した。2メートル24まで跳んだ5本全て、バーが体に触れることなく完璧な跳躍を見せた。自己ベストに1センチ及ばない2メートル27では最初2本を失敗したが3本目で成功。「課題だった助走スピードを落とさずに踏み切れた。全体的には良かった」と手応えを見せた。

 昨夏、予選敗退したオレゴン世界選手権では「(出場メンバーに)気圧された。メンタルも強化して臨めれば」。次戦はカザフスタンで10日に開幕するアジア室内。イメージトレーニングに取り組むと同時に「何本も跳べる体力はなくなってきた」と一本一本の跳躍を大事にするようになったという。

 今年最大の目標に8月のブダペスト世界選手権を掲げ、「2メートル30は跳べるかなと思う。今年の目標を32にしている」と意気込んだ。

 名古屋市に本社があるIT企業に週5日で勤務し、母校岐阜大の医学部へも研究生として通う。高齢者の転倒防止システムを研究するためだ。「近いうちに論文を出したい」。異色のジャンパーは2つの獲物を追い掛ける。

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2023年2月5日のニュース