昨年全勝Vのフランスが6カ国対抗白星発進 イタリアに敵地でヒヤリ逆転勝ち

[ 2023年2月6日 02:00 ]

ラグビー欧州6カ国対抗シックス・ネーションズ第1節 ( 2023年2月5日    ローマ )

ロックのフラマンがトライ(AP)
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 前回グランドスラム(全勝優勝)の世界ランキング2位フランスが同12位イタリアを敵地で29―24(前半19―14)と破り、地元開催で悲願の初優勝を目指す今秋のW杯へ白星発進した。フランスはテストマッチ14連勝、イタリア戦は14年から13連勝で、通算対戦成績は44勝3敗。第2節はフランスが11日にアイルランド(1勝)と、イタリアが12日にイングランド(1敗)と対戦する。

 フランスは前半5分、ロックのフラマンが敵陣で相手キックをチャージしてボールを確保し、ポスト右へ先制トライ(7―0)。イタリアはSOアランのPGで3点を返したが、フランスは同19分、SOヌタマックがインゴール右へ上げたパントのこぼれ球をFBラモスが抑えて12―3とした。12―6で迎えた27分にはヌタマックが左へキックパス。代表デビューのWTBデュモルティエがキャッチして初トライをマークし、19―6とリードを広げた。だが、イタリアも32分、ラインアウト起点の攻撃からFBカプオッツォが左隅へダイビングトライ(19―11)。前半終了間際にはアランのPGで19―14と5点差に詰め寄った。

 フランスは後半7分にラモスのPGで22―14としたが、フィジカル負けしないイタリアは同12分にラインアウトモールをゴール前まで押し込み、相手フランカーのオリボンがトライを妨害したとしてペナルティートライの判定。22―21と1点差に詰め寄り、オリボンのシンビン(10分間退場)で数的優位となっていた22分にはアランがこの日4本目のPGを決め、ついに24―22と逆転した。だが、シンビン解除で15人に戻ったフランスは27分、ヌタマックに代わって途中出場したSOジャリベルがファーストタッチで左中間へ飛び込み、29―24と再びリード。最後は自陣に攻め込まれながらも逃げ切った。昨年3月のウェールズ戦で6カ国対抗の連敗を36でストップし、11月にはオーストラリアも破るなど上り調子のイタリアは、10年ぶりのフランス撃破ならず。マン・オブ・ザ・マッチにはフランスのSHデュポン主将が選ばれた。

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2023年2月5日のニュース